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トリニティと聖霊

作者: とびうお君

 トリニティってのは後付けなんじゃないか?ってのがネットの確かじゃないソースから得た私なりの見解。考えてみると当たり前でトリニティが提案されたのは、ものすごい後になる初期の使徒達の時代ですらない。本来は多分これもっとすっきりしたものだった。


 キリストが神の子だと言うのはキリストの仲間内で洗礼を受けた者すべて神の子だったんじゃないか?これが私の結論になる。なら必要なのは聖霊だけで良い。


 聖霊って何ぞや?ってのは本当にこれ魂と言えるもの。旧約聖書で土くれだったアダムが何故土人形から人になったのか?神様が神聖な息を吹き込んだからになる。聖霊は神が人に込めた魂そのもの。キリスト達は律法じゃなくて、ここを使って神と繋がろうって新しい改革だったとなる。


 聖霊は新しい考えではない。そもそも旧約聖書に書かれているもの。ただキリスト達が新しかったのは、聖なる魂と相反する邪なる魂ってのがあるとして、それら穢れを洗礼によって聖なる魂に洗い清めようと言うものになる。


 キリストが自称した神の子を、聖霊で神と繋がった信者たちってすれば多分キリストは自分が特別な一人だとは思ってなかったと思う。でも所々自分を特別視してたのは、この邪なる魂に対する洗礼によるものだと思う。ヨハネが全く同一の派閥だったか?は分からない。


 だがヨハネも洗礼と言う禊を行う集団の一派だったのは間違いない。ヨハネと意見の相違があったか?は分からない。あったとしても良い、このように細分化の細分化を行ったため自身の派閥を特別視した。多分これがキリストが神の子を名乗った理由だと見ている。最初はごく少数だったが、キリストの後を追って同じ考えになるものは皆神の子として扱っていたのじゃないか?


 私はこう考えている。トリニティは必要が無い。聖霊があれば良い。多分ここがキリスト教の分かりにくさだと思う。もう今さらどうにもならないけど、初期のこのシンプルなものならキリスト教でイマイチよく分からない聖霊とトリニティがすっきりしていたのにと思う残念さがある。


 このような捻じ曲げがなぜ起きたか?で聖霊によって神と繋がる教団をキリスト=神の子ただ一人として独立したせいだと見ている。その原因は熱狂的なキリストと言う創始者に対する崇拝だと思う。陰謀はさすがに無いかな。あまりに崇拝しすぎてキリスト自身が述べたものを捻じ曲げた可能性がとても高い。


 キリスト教のおいて本当に重要なのは多分聖霊。これがキリストの格を上げすぎたせいで同格になってしまったかと見ている。


 まだほかにも理由がある。原罪ってのがトリニティが正式に定められた時に追加されてる。これらをセットとした教義のために、本来伝えたかった事がねじ曲がってしまったとみている。ローマが捻じ曲げたのか?なら多分使徒の時点ですでにねじ負けてると思う。その原因が異常な崇拝。


 このせいで多分初期の聖霊を重視するキリスト自身の考えは多分ローマの時代まで伝わらなかったと見ている。キリスト教は弟子が捻じ曲げた宗教である可能性が高い。いやそれは正しいのでは?と言えば正しいとはいえる。ただ問題も含む、キリストが伝えたかった聖霊の重要性が無茶苦茶薄まってる。


 律法や神殿と言う俗なものによって支えられるユダヤ教の改革。まあ大体大まかな流れを見ればわかる。私達には聖霊があるじゃないか?って感じの神との直接的な対峙。これを考えるとキリスト教ってのは、カトリックとプロテスタントの関係によく似ている。


 社会の組織として宗教集団の立法と神殿。神殿の否定は、キリストのアイデアじゃない。当時ギリシャ的な建築で建てた神殿が気に入らないって人はちょいちょいいた。これが土台になってキリストは多分教条主義と権威主義の否定になったんだと思う。


 キリストが殺されるのはすごく分かる…。教会からのルターたちへの攻撃と似てると思う。とても皮肉だ。キリストが批判したかったものに結局何千年も支配されてしまったとは。



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