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幼馴染みは色気がだだ漏れらしいのですが、私にはわかりません。  作者: 燈華


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王宮舞踏会でのダンスの約束

短めですが、区切りがいいのでここで切ります。

次の授業は三人一緒なので三人で教室に向かっているとウード伯爵令息に会った。


「アナスタシア嬢、こんにちは」

「ウード様、ごきげんよう」


彼はヴィクトリアやメイナー伯爵令嬢とは面識がないのだろうか?


「モワ嬢とメイナー嬢も」

「ご挨拶ですね、ウード様」


メイナー伯爵令嬢が軽くウード伯爵令息をにらむ。


「ご機嫌よう、ウード様」


ヴィクトリアも外行きの微笑みだ。

二人とも面識はあるようだ。

ただ、それほど親しくはないようだ。


それはアナスタシアも同じ。

先日ダンスの授業で初めて会い、それ以降は会っていなかった。


ウード伯爵令息も二人には整った微笑みを向けている。

やはり親しくはないのだろう。


ならアナスタシアにだけ違うのはどうしてだろう?

ダンスの授業の時に話したからだろうか?

妹に似ていて親近感を覚えられたのだろうか?


あれこれとアナスタシアが頭の中で考えているとウード伯爵令息の視線がアナスタシアに向いた。

ウード伯爵令息が打って変わってにこやかに話しかけてくる。


「アナスタシア嬢はもう王宮舞踏会のパートナーは決まりましたか?」

「ええ」

「バレリ様ですわ」


アナスタシアの答えをメイナー伯爵令嬢が途中でさらう。


「そうですか。一歩遅かったな。では、会場で会ったら踊っていただけますか?」


視線はアナスタシアに向けられている。

それくらいならばとアナスタシアが頷こうとした時、先にメイナー伯爵令嬢が答えた。


「ええ、会場で会うことがございましたら、構いませんよ」


アナスタシアに言われたのではなかったか?

だが思い返してみれば誰とも言っていない。


「そうですね。私もお会いしたらいいですよ」


ヴィクトリアまでそう言ってのける。

ウード伯爵令息は苦笑している。


「アナスタシア嬢も是非」

「え、ええ。お会いしましたら」


ウード伯爵令息が嬉しそうに微笑(わら)う。


「ありがとうございます。楽しみにしていますね」


ウード伯爵令息とのダンスは踊りやすかったことをアナスタシアはふと思い出した。

きっと彼とのダンスなら嫌な思いはしないだろう。

彼のほうも妹と踊る感覚か妹と踊る時の参考程度なのかもしれない。


一人納得しているアナスタシアをウード伯爵令息は微笑んで見ていた。

それを見たメイナー伯爵令嬢がウード伯爵令息に声をかける。


「ウード様、少しよろしいですか?」

「ええ、構いませんよ」

「クーパー様、モワ様、少しお待ちになってくださる?」

「ええ」

「構いませんわ」


アナスタシアたちが頷くとメイナー伯爵令嬢とウード伯爵令息は少し離れた場所で何事か話し始めた。


読んでいただき、ありがとうございました。

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