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第四話 精霊ヘスティア


 遺跡に着いた。と言っても立派な建物がどーんと建っているわけではなかった。土から上だけがはみ出しているといった感じだ。入り口のところは土を掘り出した跡がある。


「よし、みんな準備はいいな?」


 どうやら白鎧はパーティのリーダーのようだ。彼のパーティーは彼を含め4人。装備から予想するに、剣士2人と魔法士、回復役かな?


「じゃあ、僕たちは行くよ。日が落ちるまでに出てこなかったら何かあったと思ってくれ」


 そういうと4人は狭い入り口から遺跡へ入って行った。


 さて、特にやることがないな。遺跡の外壁でも観察するか。壁はブロック状の石を積み上げて作られているな。なんかこういうの見ると、押したら仕掛けが発動して異世界への門が! みたいなやつを妄想してしまう。


そうそう、こういう模様みたいな傷がついたブロックを意味もなく押してね。


 あれ? なんか今模様が光ったような?


 ゴゴゴゴゴゴ!


「何!? どゆこと!?」

 

 その瞬間、立っていた地面が崩れて逃げる間もなく俺は穴に吸い込まれていく。やばい、これは。俺は必死に足を伸ばす。すると手、じゃなくて足ごたえを感じた。どうやらトンネル状になっているらしい。


「ぬおおお!」


 手も使って何とか勢いを殺す。いつの間にか垂直落下ではなくなっていた。どうやらただ落ちているのではなく、滑り落ちているようだ。そうして殺人滑り台を堪能した俺は広い部屋に放り出された。


「いてて……」


 必死で減速した甲斐もあって怪我はない。


「で、多分遺跡の中だよな」


 そして、何かを祀っているようだ。奥には祭壇があり、部屋の両側の壁に剣を持った彫像がずらりと並んでいる。今にも動きそうで、正直不気味だ。


「でも、戻れそうにないしな」


 俺はとりあえず、祭壇を確認することにした。両側の彫像に気を配りながら、奥へと進む。


 そして、祭壇の前に着いたとき、


「あー、あー、聞こえる? ここから出してー!」


 祭壇の上に置いてある燭台から可愛らしい声が聞こえた。どうやらさっき頭を打って、俺は頭がおかしくなったらしい。


「あれ? 聞こえないのかな。すぅー、聞こえますかー!!」


 どうやら幻聴ではないようだ。思い切って話しかけてみる。


「あのー燭台さん? 僕に何か御用ですか?」


「私は、ヘスティア! 燭台さんじゃありません! この封印を解いてほしいの!」


 燭台に封印されてるのか。いやでも怪しい匂いしかしない。


「でも封印なんて解けるかどうか……」


「え、でも秘密の道から入ってきたよね? あそこの入り口にもすごい封印がかけられてたような?」


 え、そうなの!? なんか押しただけで開いたけど。もしかして、俺の鍵師のスキルってすごいのか?


「とにかくやってみて! あの封印を解いたならできるかもしれないじゃん」


「え、そう? じゃあやります! えいやっ!」


 俺、ちょろい。燭台に手をかざす。すると、燭台が光りだす。


「おおお! 私、ふっかーつ!!」


 この精霊との出会いが俺の異世界生活を一変させることになる


「面白かった!」


「続きが気になる!」


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