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第十八話 初耳なんだけど

対正方教ドリームチームが結成された。


「ありがとうございます。精霊様も積もる恨みがあるでしょう。存分に力を発揮して頂きたい。我ら全力で支援します」


「うんうん。ところで積もる恨みって何?」


「……えっと、精霊様を封印したのは正方教の奴らですよね」


「「「初耳なんだけど」」」


えぇ……。


「というか何であなたが知ってるのよ」


「お恥ずかしい話ですが、アネモイ様が封印された際私もその場に居りました。あの時は封印を防げなかったばかりか賊も取り逃がしてしまい誠に……」


「あー、そういうのいいから! 続き続き!」


「はっ。奴らは崇める対象を封印された我らが正方教を信仰するようになるとでも思ったのでしょうか。経典を置いていったのです。無論そんなことをするはずがありませんが」


「でもそしたら何で今更攻めてきたんだ?」


「我らはその後、森でひっそりと信仰を深めていました。しかし近くにできた村との交流でそれが王都に伝わったのでしょう」


「そうだったのですね~。大変でしたね~」


もっと当事者意識を持てよ!


「えっ! ってことはこいつらにも信者が居たってこと!?」


「失礼な! 人間に色々もらって生活してた話したでしょ? 覚えてないの?」


「いや、しょうもない見栄を張るような奴らに信者が付くとは思えないんだが」


「しょうもなくはないでしょ! ね、ヘスティア」


「あらあら~しょうもない見栄って何ですか~?」


「「何でもありません!」」


ヘスティアとカリュプソがシンクロした。


「すまん。話が脱線した。つまりこいつらには正方教の兵士をぶっ飛ばす理由が1つ増えたってことだな」


「確かに! 思いっきり暴れるわよ~!」


「「おー!」」


今度はカリュプソとアネモイ。なんだかんだですごい仲良いんだよな、こいつら。


「では早速ですが詳細な作戦と決行の日時を決めたいのであちらの休憩所にお集まりいただいてもよろしいですか?」


そういってイアンは祭儀場の隣の建物を指さす。ずっと牢屋で縛られてたから早く座りたかったんだ。全員が同意しイアンについていく。


「お菓子おいし~! いくらでもいけるわ!」


「このお茶すごい……! 香りかとても濃いのに渋みが少なくて飲みやすい」


「あらあら、うふふ」


緊張感ねぇな!? イアンも茶と菓子を褒められて嬉しそうにニコニコしてるし。


「それで現在の戦況ですが森と村の間の平原に奴らは陣取っています。数は200人ほどですが精鋭ぞろいだと思われます」


うわぁ! 急にキリッとするな!


「そういえば戦いってどんな戦術があるんだ?」


「主流なのは前に防御系のスキルを持った兵士、後ろに魔法士といった陣形を組み兵士が耐えている間に魔法士が敵を殲滅するといった戦術です。おそらく正方教の兵はこの戦術をとってくるでしょう」


「じゃあ私たちもそれをやるの?」


「それは難しいと思います。我らは人数で負けています。エルフ族は数が少ないので兵力は50名ほどです。いくら精霊様がいるとはいえこの人数差でまともに打ち合うのは厳しいかと」


「じゃあどうするのよ」


「やはり森に潜んで各個撃破でしょうか。しかしこれも相手に待たれては打つ手がなく厳しいですね」


「いや、森から出て攻めよう。俺にいい考えがある」


魔法士を守りながら戦うならそれを逆手にとってしまえばいい。俺は作戦をみんなに伝える。


「それいいですね~。では私はこちら側についてサポートに回ります~」


「これならいけるかも! がんばろ、カリュプソ!」


「ええ、私は水の精霊よ。造作もないわ」


「では私は仲間に作戦を伝えてまいります。決行は明日の朝でよろしいですか?」


「「「「異議なし!」」」」


こうして作戦会議を終えたのだった。

「面白かった!」


「続きが気になる!」


と思ったら


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面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、もちろん正直な気持ちで大丈夫です!


ブックマークもしていただけると嬉しいです。


これからも執筆していくので、応援よろしくお願いします。


追記:ブックマーク、評価ありがとうございます!


追追記:小説家になろうの外部ランキングサイトがあるらしいので始めてみました。1日1回までで、リンクを押すだけで自動で投票ができます。目次とページ下部にリンクがありますので気が向いたらどうぞ。



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