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時空 まほろ 詩集・言の葉の庭たち

傷付いて

薬を差し出してくれたあなたは、残酷で優しい……。

ガラスが粉々に砕ける様に

心にひびが入った様に

その一言で傷付いた

別れを告げて、一人になった

ガラスの心臓(ハート)

ひびが入ったまま抱えて生き続けてきた

直すこともなく

新しく何かを見つけることもなく


ある日、あなたに出逢った

あなたはわたしの抱えたひびだらけの心臓(ハート)に気付いて

薬を差し出してくれた

戸惑っていると

笑ってくれた

笑いかけてくれた


「もう大丈夫だよ」と

その一言で救われた

傷は少しずつ癒えてきた


傷が癒えると、あなたは別の誰かにも薬を差し出していた


そんなあなただから好きになった

そんなあなただから、別れを告げた


少し()()ひびの入った心臓(ハート)を抱えて

今度は自分で自分に薬をつける様に

鏡に向かって笑う


「わたしは一人でも大丈夫」と小さく呟いて……

お読み下さり、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] これはあれですか!? 女の子は自分だけに優しくして欲しいってやつですか!? なんと勝手な! でも! それでこそ女の子!
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