月光
月の光に照らされながら
僕たちは愛を誓い合った
あなたが好き
そう言われた時僕は
この気持ちが永遠に続くものだと
決して色褪せないものだと
信じていた
月には不思議な力があると思う
言った言葉は強く心に残り
僕の心を苦しめる
現実は残酷だ
理解不能な
予測不可能な出来事ばかりが
起きるもの
月を見ると思い出す
あの時の言葉
あの時の表情
今も僕は捉われたまま
今宵も月に想いを寄せる
ああ
いつこの甘くも残酷な夢が覚めるのだろう
けど今はまだ夢を見ていたい
目を覚ましたら僕は壊れてしまうだろうから
だからもう少し眠らせて
おやすみ