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七章ー1


「どうして俺を騙せると思った?」


片瀬が眼前の男に向けて、冷酷に言い放った。


「え?」


雲松は、動揺して後ずさる。すると、パァン……と銃声が、彼の耳元で響いた。


◆◆◆


「ここが階尺家の……別邸ながら十分といったところかな」


月歌は雨田と共に、来週の始めに生前贈与が行われる予定の孤島の館へ招待された。

依頼人の階尺一郎太(かいじゃくいちろうた)は、何事も事前に決める主義で、60の節目として死ぬ前に遺産の相続人を決める事にした。

関係者には当日まで生前贈与については伏せてある状態で、相続における相続者候補の身辺調査をして、先に全財産を渡す人物を決めておく手筈だ。

当日は万が一トラブルになった場合に証人をする役目も話し合いで追加された。


月歌は漠然と依頼時のやりとりを思い出す。数いる探偵の中で何故こちらの事務所を……という質問を雨田が投げかけたところ、秘書の男が彼の代わりに説明した。

月歌の家名で客人として招かれたとでも前置けば、当主に雇われた探偵サイドであることが秘匿できる点を考慮しての事だった。


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