六話 「魔法の芽生え」
お分かりいただけたであろうか。
2割の確率で死亡ってそら誰もやらんわ。
神様から2歳まで生存確定お願いしてなかったら初日で死んでたかもしれないのかよ
。というか神様もこういうの言ってくださいよ。
HP増えているのも一度死んで蘇生しているからなんですかね。
母に大丈夫って言ったけど全然大丈夫じゃなかったわ。
そうなるとMP上げもあと一年しかできないのかー。一日中やってたいけどそうすると寝てばっかりで体の方の成長が遅れてしまうし、枯渇になるとだいたい10時間くらい寝ちゃうんだよね。
まだ魔法覚えれるかわからないから体の方も鍛えとかないと、将来詰みそう。
これからは昼間は動き回って夕方魔法の練習、夜に鑑定でMP使い切る感じかな。
いまだ魔法の練習は意味があるのか不明だけど試行錯誤してやっていこう・・・。
あとは言葉と文字を覚えることかな。言葉の方は毎日リスニングしてるからもうだいたい分かる。でも1歳児って喋れるもんだっけ?なんか2歳児くらいで断片的に喋れる感じだった気がするしまだ簡単な一言が喋れるくらいに留めておこう。
文字の方は鑑定さんが役にたってくれる。今まで日本語表記だったのをこちらの世界の文字表記に変更できることがわかったのでそれを利用して覚えてる。
こっちはかなり時間かかりそうだ、前世もあんまり得意じゃなかったんだよなぁ。
それから約8か月くらいたったある日に、ついに魔法(?)を使うことが出来た。魔法って言っても桶に汲んである水の中に手を入れて魔力を放出して水流を作るイメージをしてたところ、少し水が動いたってくらいだけど。
自分のステータスを鑑定してみたらMPが20減ってた。消費量多すぎじゃない?
水ちょっと動かすだけで20とかINTがまだ低いからMP消費軽減量も低いってことかな?
まぁでもちょっとは前進したので嬉しい。というかかなりはしゃぎました。
「うおっしゃおらあああああああ」
って叫んじゃってそれに気づいた兄がなんだこいつみたいな目で見てきた。
兄は最近、父の手伝いで畑仕事なんかをしてるみたい、まだ6歳なのに偉い。
6歳って小学1年生くらいだよね?前世だと遊んでる記憶しかないわ。
この世界じゃ普通なんだろうか。
それまでに土魔法とか覚えて農業チートとかしてみたいな。
当面の目標は桶の中の水を自在に操ることと空気中の水分を集めたりすることかな。これがあれば井戸まで水汲みに行かなくて済むしね。