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二十四話「レベルアップ」

本日2話目です。

次は18:00を目標に投稿します。

 突然の声に棒立ちになる。


「やった!レベルが上がったわ!」

「私もよー」


 二人の声にハッとし、自分のステータスを確認する。



人族: 男性 

ハルトムート (10)

Lv2 Fランク冒険者    

HP 137/137  (+6) 

MP 801/914  (+43)

STR・・・10  (+0)

VIT・・・12  (+1)

INT・・・23  (+1)

DEX・・・8   (+1)

AGI・・・12  (+1)

LUC・・・10  (+0)


スキル:鑑定Ⅴ 魔力操作Ⅳ 身体強化魔法Ⅱ 魔力付与Ⅰ 


 筋力上がってない・・・。VITとAGIは上がってるんだけどなぁ。

 それに魔力付与はいつの間に習得したんだ・・・?

 スキルのレベルが上がるときは女性の声でアナウンスがあったのに習得した際は無いのかな。

 しかし、魔力付与か・・・。二人に身体強化の魔法をかけてるからその関係かな?

 むぅ、近接系のスキルはいまだ覚えておらずか。


「僕も上がったみたいです」


 しかしレベルなんて最初はゴブリン5匹くらいで上がるもんだと思ってたけど、えらく時間かかったな・・・。もうゴブリンとウルフ合わせて100匹近く狩ってたっていうのにやっとか。

 最初ギルさん達に会ったときレベルが8だったからあまり強くない人達なのかなって思ってたけど、これレベル8まで行くの相当大変そうだ。


「今の声ってスキルのレベルが上がった時と同じ声ですよね?」

「えっ、スキルが上がった時にも聞こえるの?」


 そういえばイレーヌさんはまだ剣術がⅠ、盾術がⅠ、採取がⅠでクロエさんは剣術Ⅰと探知Ⅰだけだからスキルレベルが上がったことがないのか。


「僕の魔力操作等のスキルが上がった時には聞こえましたね。この声ってなんなんです?」

「んー・・・いろんな呼ばれ方があるらしいけど、ほとんどの人が神の声とか世界の声と言っているわね」


 ・・・もし神の声ならこの世界の神様は女性なのかな。地球の神様の話し方だと男の人っぽいイメージだったけど。


「しかし、やっぱあんたは早いわね・・・・。私たちなんか最初にレベルが上がったのなんて登録してから4か月後くらいだったわよね、確か」

「そうねぇ、Fに上がるのに一月かかって、その3か月後くらいだったかしら」

「お二人の力もありますし、僕だけの力じゃないですよ」


 これは本当の気持ちだ。ゴブリンと戦っている間にウルフが乱入してくることも意外と多くあり、イレーヌさんの盾に救われたことが何度もあった。


「普通、登録して一月の子供なんて足手まといもいいとこよ。それを私たちの戦術に組み込めて問題なくついてきてる時点で十分なのに・・・今じゃ、あんた無しとか考えられない、もっと自分を誇ってもいいと思うわよ」


 なんだなんだ、やたら優しいじゃないか。しかしあまりこういう風に直接的な褒められ方された事ないから思わず頬が緩んじゃうじゃうな。たぶん今満面の笑みをしちゃってると思う。


「ありがとうございます」

「・・・わ、わたしはそういう趣味はないんだからねっ」


 顔を赤くしてなにいってるんだこの人は。髪と瞳と合わさって真っ赤だな。


「・・・オークも倒しましたし、今日はこれで帰りますか?宿に荷物を移さないといけないですし」


 二人に今使ってる宿、ラブリーアマーリエ亭のことを話したらさっそくご飯を食べに行ってみたいと言い出し、その値段と味に虜にされたようで今日から二人ともこちらの宿に移ることになっている。

 同じ宿の方が連絡も取りやすいし訓練とかもしやすいしね。

 イレーヌさんはそうだった!みたいな顔をした後、やっちまったみたいな顔に変わり、「ああ、また噂が・・・」とつぶやいている。

 ほんとにどうしたんだこの人。


「そういえばお二人は二人部屋をとったんですよね」

「そうよー、二人部屋の方が安いからねぇ。今までも二人部屋で生活していたし気心も知れてるからねぇ。ハルト君くらいの小さい子なら一緒にベッドに入っても余裕がありそうだったし、3人で部屋使う?」


 やめてください死んでしまいます。ちなみにツインベッドですよね?ダブルべッドで3人で寝るとかじゃないですよね?後者だったら世の男性に殴られても文句が言えない。・・・まぁそんな度胸ないんですけどね。


「さすがに同じパーティメンバーだと言っても女性の方と一緒の部屋というのはちょっと・・・・」

「そ、そうよ!そんなこと出来るはずないじゃない!・・・やっぱりクロエ・・・・」


 イレーヌさんの言葉の後半が聞き取れなかったが反対してくれて良かった。ほんとだよ?・・・まぁ、あと5年経ってそんなこと言われたらル○ンダイブ不可避だけど。


「イレーヌさん、考え込んでないでオークの肉と魔石回収して帰りましょうよ。こんだけの量ならオイゲンさんがご馳走作ってくれますよ」

「そ、そうね。もう暗くなるしさっさと帰りましょう」


 なにか考え込んでいたイレーヌさんだったけどオークの肉と魔石を回収し終わるとオークを倒せた実感がわいたのか上機嫌で街に向かって歩いていくのであった。









いつもお読みいただきありがとうございます。

ステータスの上がり幅が分かり辛いとのご指摘をうけたので上昇数値を右側に記入しました。

レベルアップ以外でステータスが上昇した場合、これからは後書きに記入しようと思います。

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