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十六話 「ソナー」

本日一話目です。

門番にギルドカードを見せ、街の外に出る。さっそく薬草を探そう。一束で200マニだから最低でも50本は探さないと生きていけない。

周りが森だから朝でも光があまり入ってこずちょっと暗いから探しずらいなぁ。

夕方になったら真っ暗になりそうだ。出来るだけ早く帰りたい。

そういえばさすがに街の壁の近くの木は伐採されてるんだね、まぁ木を登って侵入される可能性もあるし当たり前か。


薬草のサンプルは見せてもらったし、鑑定もあるからまず間違えることはないと思うけど、意外と見当たらないな・・・。

おっ、あったあった。やっと1本目かー。群生はしてないのか。まぁそんな甘くはないよね。


やばい。一時間ほど経ってまだ5本しか見つかってない。少なすぎじゃありませんかね?

時間が経つにつれ同業者がちらほら増えてきた。ふぇぇ、これじゃ集まらないよぉ。

ということで打開策を考える。今日一日くらい損切してもいいから色々と試してみよう。

まずは薬草が育つ場所の条件とかかな。やはり日があたる所かな、そうすると木の根元とかはあまりないのかな。あっでも何本か見つけたわ。そもそもこっちの植物も光合成とかしてるんだろうか。いやしてるとは思うけどこっちには魔力とかあるからそっちで育ってるみたいな?そんな可能性もあるんだよね。

ん・・・魔力?

そうか、魔力か。魔力で探知するってのも出来るかもしれないな。

試しに集めた薬草に魔力を流してみる。ほむ。次に近くにあった毒草を慎重に採り同じく魔力を流す。なるほどなるほど。同じような植物でも魔力を流した時の感覚が微妙に違う。かなり集中しないといけないがこれはいけるんじゃないだろうか。


地面に手を当て、魔力が地面に沿って円形に広がっていくイメージ。

むぅ、なかなか難しいな。もっと魔力注がないとだめかな。おっできた・・・けど、今度は範囲が広すぎた。情報を処理しきれない。どの反応が薬草だっけ、いろんな感覚が入ってきてわかんなくなっちゃったよ。地面に薬草を置いてもう一度、魔力を流し込む。今度は半径30メートルくらいのイメージ。

地面に置いた薬草と同じ感覚に意識を集中させる。これ・・・かな?

こっちに二つと向こうに四つ同じ感覚があった気がする。さっそく感覚のあった場所に向かうと確かに薬草があった。


こんな近くにあったのに気づかないとはなぁ。そういえば前世でも探し物下手だったな、と思いつつ次の薬草の場所に向かう。しかしこれは楽だ。MP的には楽じゃないけど。一回30くらい使うし。とりあえずソナーと名付けよう。

これ植物以外にも使えるみたいだしめちゃくちゃ便利な魔法になりそう。具体的にいうと炭鉱とかで。これは金策が一気に解決しそうな予感。

帰ったら炭鉱が近くにないかユリアさんに聞いてみよう。とりあえず今は薬草集めだ。


その後もソナーを駆使して薬草を集めた。3時間ほどで150本近く集まってしまった。さっきまでの一時間で5本が嘘のような成果だ。

MPも結構使ったし、今日はもうこれで帰ろう。これ以上革袋に薬草が入んないし。

ってあれ、門どこだっけ。ソナーに夢中になってどっちから来たか忘れちゃった。壁が見えるから壁を伝っていけばいいんだけど街から出てきた門以外から入っちゃうとギルドまでの道がわからない。やべぇ、わかんない。たぶんこっちだったと思うんだけど。


良かった!着けた!

あー、焦ったわ。ここ最近で一番焦ったかもしれない。家に戻れない感覚がこんなに恐怖心を煽るなんて。次からは来た道ちゃんと覚えておこう。

さて、さっさとギルドにいって依頼達成してきますか。

いつもお読みいただきありがとうございます。

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