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十五話 「薬草集め」

本日はこれだけといったな。あれは嘘だ。

いつもご覧いただきありがとうございます。

 冒険者ギルドに入った瞬間、奇異の視線が集中する。若干ビビりながら進み昨日登録した場所にいるユリアさんのところに向かう。なんでもこの卓は冒険者登録からG、F、Eランクの人が依頼を受ける場所になっているらしい。


「おはようございます、ユリアさん。さっそく依頼を受けに来ました」

「おはよう、ハルトくん。登録したばかりの君に任せられる仕事というと街の外で薬草を集めて欲しいという依頼かしら」


 おお、定番の薬草集めだ。


「では、それでお願いします。報酬金はどんなものなんですか?」

「10本一束で200マニよ。よく似てるもので毒草があるんだけど間違えて持ってきても買い取れないから気を付けてね」

「わかりました。他に何か気を付けることってありますか?」

「そうね、これも毒草の話なんだけど毒草の葉で指を切ったりすると体調不良になったり、最悪動けなくなったりすることかしら。毎年何人かそれで亡くなってるのよ」


 なんでも動けなくなった後、運悪くゴブリンやウルフに見つかるとそのまま殺されてしまうらしい。


「でも意外だったわ」

「なにがですか?」

「昨日、ギルさんがゴブリンくらい楽勝なんて太鼓判を押していたから初日から討伐依頼をさせてくれって言われるかと思ってたわ」

「さすがに地理もわかってない状態で討伐依頼に行くのは怖いですよ」

「ちゃんとそこがわかっているなら安心できるわ。あなたみたいに若い子はすぐに討伐依頼を受けたがるから」

「僕が臆病なだけですよ。それじゃあ行ってきます。確かこの街の周りなら奥に行かなくても見つかるんですよね?」

「ええ、そうよ。わかっているとは思うけど奥には絶対にいかないでね。後、お金がないのはわかるけど防具ぐらいは整えた方がいいわ。さすがにその恰好じゃ冒険者というより村人よ」


 普通の服ですもんね。朝、身支度をしてなんて言ったけどナイフと皮袋と水袋持っただけだし。まぁ当面は魔物と戦う予定なんてないし、このままで行こう。

 簡単な防具だって結構な値段するだろうし・・・。このままじゃ1か月あの宿に泊まれるかもわからないってのにとてもじゃないがそんなお金は使えない。


 適当に言葉を濁しつつ冒険者ギルドを後にする。そういえばお約束の先輩冒険者に絡まれるイベントはなかったなぁ。絡まれても困るけど。こちとら特にステータスが高いとか特殊な武術習ってたりとかしてないからね。さすがに魔法を室内でぶっぱなすわけにもいかないし。

 でもやっぱりお約束イベント体験してみたいなぁ。今後に期待しよう。

本日2話目です。相変わらず短いですが何卒ご容赦を。

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