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十二話 「冒険者登録」

いつもより長めです。

そのためお昼に間に合いませんでした。

出来れば夜にもう1回更新したいです

 あの後、何度かゴブリンと戦闘があった。

と言っても冒険者のお兄さん達が瞬く間に倒してしまったけど。


「ゴブリンの討伐は常に依頼にある。こいつらの繁殖力は凄まじいし、女をさらっては種床にしてしまうからな。討伐の証として耳を持ち帰ればいつでもギルドで報酬金をもらえる。あとは体の中に魔石がうまってるからそれも売れば少しは金になるぞ」


 なんでもゴブリンはだいたい一月ほどで出産されるらしい。女性は捕まると死ぬまで種床として扱われてしまうのだそうだ。そんなシーンに出くわしたら俺のメンタルがやばい。


 そういえばこの方々のステータス鑑定を忘れていた。

 最近めっきり使わなくなっているので軽く存在をわすれてしまっている。

 便利なんだけどいかんせん村だと使う必要がなくてですね。

 これから街にいったらまた活躍してくれるんだろうけど。さて鑑定だ


人族: 男性 

ギルバート (24)

Lv8 D級冒険者

HP 158/158

MP 18/18

STR・・・26

VIT・・・28

INT・・・4

DEX・・・15

AGI・・・25

LUC・・・17


スキル:剣術Ⅱ 採取Ⅰ 水属性適正 危険察知Ⅰ


 リーダーっぽいお兄さんのギルさんは剣術のスキルと水属性の適正を持っていた。あと採取はわかるけど危険察知ってなんだろうか。不意打ちとかに強くなるとかかな?まだスキル詳細は見れないんだよね。


 お次にナイフの使い方を教えてくれたヤンさん。


人族: 男性 

ヤン (24)

Lv8 D級冒険者

HP 155/155

MP 19/19

STR・・・23

VIT・・・25

INT・・・3

DEX・・・18

AGI・・・28

LUC・・・26


スキル: 短剣術Ⅱ 投擲術Ⅱ 採取Ⅱ 探知Ⅰ 土属性適正


探知。これはあれかな。敵がどこにいるのかわかる的な?

属性適正は土ですか。


 最後にスキンヘッドの強面ライナーさん。


人族: 男性 

ライナー (24)

Lv7  D級冒険者

HP 149/149

MP 18/18

STR・・・27

VIT・・・29

INT・・・3

DEX・・・16

AGI・・・23

LUC・・・9


スキル:盾術Ⅱ 剣術Ⅰ 採取Ⅰ 土属性適正


 まさかの土属性被り。今は盾持ってないけどいつもは使うのかな?

3人ともやっぱり筋力と耐久力高いな。身体強化使っても全然かなわない。

 ちな私の今のステータスはこんな感じです。



人族: 男性 

ハルトムート (10)

Lv1

HP 131/131

MP 850/871

STR・・・10

VIT・・・10

INT・・・21

DEX・・・7

AGI・・・11

LUC・・・10


スキル:鑑定Ⅴ 魔力操作Ⅳ 身体強化魔法Ⅱ 


 相変わらず魔法関係がとびぬけている。あと魔力枯渇の副作用としてHPも伸びているくらいかな。風魔法とか土魔法とか使えているのにスキル欄に出ないのはイジメか何かですか?


 ともかく魔法関係以外が貧弱すぎてこれから先やっていけるかが不安になる。これから体もちゃんと鍛えよう。幸い、ギルさん達が街についてもたまに稽古をつけてくれるらしい。いい人すぎる。

 移動中はギルさん達の冒険の話を聞き、休憩中には訓練をしてもらい、あっという間に2日が経ち街に着いた。


「じゃあ、僕はこのまま店に向かうから」

「ロルフさんありがとうございました」


 行商人のお兄さんに礼を言い、街の中に入ろうとすると門番に止められた。


「この街の身分証明はあるか?無いのか。街に入るなら大銅貨一枚だ」

「あ、はい。じゃあこれで」


 袋の中から大銅貨を取り出し渡す。まさか入るたびに大銅貨1枚払わないといけないのか。門から離れてギルさんに話しかける。



「これ毎回払わないといけないんですか?」

「この街の住人以外はそうだな。だが安心しろ。例外として冒険者は免除されるからな」


 よかった。こんなの毎回払っていたらお金なんか貯まらないよ。


「さっそく冒険者ギルドに行きたいのですが、できれば案内してもらえないでしょうか」

「ああ、もちろんいいぞ。俺たちもこれから報告に戻らないといけないしな」

「しかし、やっぱり街はで大きいですねぇ、人もいっぱいいるし」


 あまりの人の多さと建物の多さできょろきょろと目移りしてしまう。


「あんまりきょろきょろしてるなよ、田舎者だと思われるぞ」


 ば、馬鹿にしないでよねっ。こんなん東京に比べたらまだまだなんだからねっ。

 まぁ東京行った時も同じ反応しちゃったけど。それに田舎者に違いないし。

 この通りだけでうちの村の人口より多い気がする。それにすっごいいい匂いもするし、お腹なりそう。


「飯は後だ。先に冒険者ギルド行って登録するぞ」


10分ほど歩いていると大きな建物が見えてくる。


「あそこが冒険者ギルドだ。場所覚えておけよ」


 ドアを開けて入っていくと視線が集中する。な、なに見てんだオラァ。ビビってねぇんだからなコラァ(震え声)

 ギルさんの後ろに隠れつつ進む。そこにテーブルに座って酒を飲んでいる男から声があがる。


「なんだァギル。子守でも始めたのかァ」

「ちげぇよ。期待の新人だよ」


 そいつは頼もしいぜェ、と大笑いしながら酒を口に含む男。


「あの正面の受付で冒険者登録ができる。俺たちは向こうで依頼達成の報告をしないといけないからまた後でな」


 えっ、まじで。一緒に行ってくれないの。だが一緒に行ってくださいとも情けなくてとても言えないし、周りの連中にもバカにされそうだ。

 勇気を出して受付の女性に話しかける。


「あの、冒険者登録がしたいのですが」

「えっと、君が?」

「そうです。お願いします」

「えっと、君にはまだ早いんじゃないかな、もうちょっと大人になってからまた来てね」

「えっそんな。今すぐなりたいんです」

「君、冒険者って何かわかってる?魔物とかと戦うのよ?君なんかすぐ殺されちゃうのがオチよ」

「大丈夫です!こんな見かけですがちゃんと戦えます!」

「一応、聞くけど得意な武器はなんなのかしら」

「武器ですか・・・。使える武器は今のところありませんけど魔法が使えます!」

「あなた、貴族なの?それとも有名な冒険者の子供かしら。見た目からはそんな風にはとても見えないけど・・・」

「いえ、普通の平民の出です」


 女性は呆れたような目に変わり、ハァとため息をつく。


「あのね、魔術というのは貴族か高位の冒険者の血統でしかまともに使えないの。使えないわけじゃないのだけど使える回数が限られちゃうの。普通の平民の出じゃ下級魔術が使えて1回か2回よ。そんな人使い物になると思う?あなたはまだ小さいからわからないかもしれないけど、とにかく今は諦めてもっと大きくなったら来てちょうだいね」


 どうしよう。MPの量とか言ったほうがいいんだろうか。でもあんまり言わない方がいい気がするんだよなぁ。でも登録できないのは困るし・・・。

 どうしようかと悩んでいると後ろから声がとんでくる。


「ユリアちゃん、登録させてやってくれよ。こいつの実力は俺が保証するぜ」

「ギルさん!しかしこんな小さな子ですよ。とても大丈夫には・・・」

「こいつ、ゴブリン程度なら楽勝だぜ、ランクが上がったら俺たちのパーティに入れたいくらいだ」

「……わかりました。基本ギルドは犯罪等の履歴がなければ来るもの問わずですから。ただしその子のことちゃんと面倒みてあげてくださいね。それが条件です」

「わかってるよ。つってもこいつにそんなものいらないような気もするがね」


 よかった。なんとか登録できるみたい。ギルさんは優しいなぁ。女だったら惚れてたかもしれない。


「ではこちらに名前と年齢をご記入した後、このカードに一滴血を流してください。それで登録は完了しますので」


 ナイフで少し指を突き、カードの上に血を垂らす。カードが一瞬発光し、黒色から銅の色に変化する。発光で発行ってか。いやなんでもないです。


 カードを見ると


 ハルトムート (10)

 ランク G


 と書かれている


「まずはGランクからスタートです。依頼をこなしていくとF、E、D、C、B、Aと上がっていきます。注意点として年に1回は依頼をこなさないと除名となりますのでご注意ください。やむを得ない場合はかならずギルドにご報告をお願いします。あとはギルドカードを無くした場合再発行に金貨一枚がかかりますのでそちらもご注意ください」

「依頼の受け方とかは明日俺が教えてやるよ。今日はもう飯食って休もうぜ。おすすめの宿があるんだ、安くて飯もうまいぜ」



 飯かぁ、村じゃあ外食なんてほとんどなかったから楽しみだなぁと思いながら

冒険者ギルドをあとにする。


いつもお読みいただきありがとうございます。

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