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十一話 「風魔法」

 ケツがいてぇ!

 マジやばい。小説とかで痛くなるとは聞いてたけどこれほどとはな。

着てる服もうっすい布だし、たまったものじゃないぜ。

 しっかし平和だなー。あれから5時間ほど経ったけど魔物のまの文字もないよ。

 冒険者のお兄さん曰く魔物のいないルートを通ってるらしいけど、こんだけいないと逆に冒険者になって稼げるか不安だよ。

 ケツが痛いし、冒険者のお兄さん達と合わせて歩くことにした。畑仕事とかも魔法でやっちゃってたから体力とか足りてない感じだしちょうどいい。

 休憩中とかにナイフの使い方とかも教えてもらった。この人達外見は怖いけどほんまいい人や。木の棒を使って組手もしてもらった。もちろん身体強化は使ってないよ。

 あれまだ1分でMP10くらい消費するからね。

 それに速度と腕力は上昇するけど器用さは上昇しないしね。こればっかりは技術を磨くしかない。むしろ速度と腕力が上がっても行動が荒くなるだけだし訓練で身体強化は使わないほうがいいかもね。


「魔法がどれくらいかは知らんが、その動きじゃあ冒険者になっても死ぬだけだぜ」


 悔しいがその通りみたい。こっちの攻撃は全く当たらないし、相手の攻撃はカウンター気味に当たる。ただの木の棒を使ってるのにめちゃくちゃ痛いです。

しかも手加減してるのがありありとわかる。


「できれば、魔法だけに頼らず近接攻撃にも対応できるようにしたいんですよね。魔法使いって近づかれると終わりなイメージじゃないですか。だからある程度、剣術も使えるようになりたいんです」

「器用貧乏にならないか?どちらかに集中したほうがいいと思うが・・・。まぁ決めるのはお前だがな。その魔法ってやつを一度見せてやくれないか?」

「お安いご用です。今のところ一番殺傷力のある風の魔法にしますね。じゃあ目標はあの木で」


 意識を集中し、風の魔法を放つ。

 風の刃が目に追えないほどの速さで木に向かっていく。そのまま木を通り過ぎ、後ろの木の直前で霧散する。

 一呼吸おいて大人が一抱えするほどの木が斜めにずれていく。


「こんな感じです」

「なかなかの威力だな・・・。発動も早い。近づかれる前に倒せるんじゃないか?」

「いやー、まだ連発できないんですよ。それに集中する時間が短いと射程も短いですし。イメージとしては抜剣と同時に使って一撃必殺もしくは牽制って感じで使ってみたいんです」


 躱したはずの剣がっ!?みたいな。隙の生じぬ抜刀術でもいい。

 連発できるようになったら普通につかうけどね。


「これだけやれればゴブリンくらい楽勝だろう、素早いウルフ相手だと厳しいかもしれないが」

「やっぱ素早い相手は魔法使いの天敵ですねぇ」

「だがお前の魔法の発動速度はかなりのもんだと思うぞ、以前みた魔術師はもっと時間がかかっていた。まぁ威力はあちらが上だが」


 まぁ威力が上な分、集中する時間を増やしてるだけだろうからその魔術師も威力を減らせば同じくらいの発動速度になるんだろうけど。


「よし、休憩は終わりだ。木が倒れた音で魔物が寄ってくる可能性もあるからな。すぐに出発するぞ」


いつも視聴していただきありがとうございます。

本日一回目の更新です。

明日の朝か昼に二回目投稿できたらいいなぁって思います。

次回はやっと街に着く予定です

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