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九話  「身体強化魔法」

みなさんご機嫌いかがでしょうか。

ハルトムートでございます。3歳の頃から代わり映えのない日々が続きましてもう私も9歳でございます。

こちらでは6歳をこえたら親の手伝いをするのが当たり前らしく、今日は畑仕事を手伝っておりますの。


「おい、ハルト」

「おや、なんでしょうか。フリッツ兄様」

「なんだよ、その気持ち悪い喋り方。真面目にやれよ」

「貴族ごっこですよ兄さん。楽しいですよ」

「いいからいつも通り魔法でババーッってやっちゃってくれよ」

「わかってますって」


そう。ついに俺は土魔法が使えるようになったのだ。


開墾用のな!


6歳の時に畑仕事を手伝わさせられてめんどいなぁって思いながら水を操る要領で土も操れないかやってみたら簡単にできてしまった。

ただ土をほぐして混ぜるだけだし(岩とかあると無理だけど)楽勝だった。

昔じゃ水を少し動かすだけでMP20くらい消費してたけど今じゃ1㎡耕すのにMP10もいらないぜ!

普通の人からしたらMPほぼ全部使う量だけどわたしの今のMPは830です。

水も空気中の水から水球を作って勢いよく飛ばせるようになったし、風もかまいたちみたいなものを飛ばせるようになった。

しかしながら火だけがほんとに無理ですわ。全然発動しないし、何もないところから発動するイメージがわかないんだ。

酸素や水素発生させて火種でボン!って感じでイメージするんだけどそもそも火種ってなによって感じ。

火がある場所になら使えるんだけどね。一度、かがり火に向かって水素的なものを発生させるイメージしたら小規模な爆発になってすっげぇ怒られた。

あとMP効率マジ悪い。あれくらいの爆発なのにMP100以上使ったんだが。


「いや、ボーっとしてないでやってくれよ」

「はいはい」


土に手を当て前世の耕運機を思い浮かべ魔力を注ぐ。

土を圧縮して出来た刃が形成され、回転して進み深さ30センチほどまで土を堀り進んでいく。


「いつみても便利だよな、それ」

「便利だけど出来るまでが果てしないよ」

「みたいだな。お前が3歳ごろから桶に入った水に手を突っ込んでブツブツいいながらなにかしてたのを見て親父たちはだいぶ不安がってたけどまさか魔法の練習をしてたとはな」


やっぱそうだよね。ほぼ毎日やってたからね。


「魔法が使えるし将来は冒険者にでもなるのか?」

「まだ9歳だから将来のことはわからないけど、魔法学校にはいってみたいと思っているよ」

「魔法学校か、いくら家がお金に余裕ができたといってもさすがにそれは無理だなぁ」


そうなのだ。土魔法と水魔法を使って畑を管理するようになってから畑にかかる時間がだいぶ減り他の仕事までやりだしたので家はだいぶ金銭的な余裕ができたんだ。かといってそれで学校に通えるかというと全く足りないらしいけど。


「だよね。だから冒険者ギルドでお金を稼いで魔法学校に通ってみようと思うんだ。そのあとのことはわからないけど」

「魔法学校っていくつから入れるんだ?上は何歳まで入れるのかも決まってたら入学できる期間中に金を集めないといけないから厳しくないか」

「行商人のお兄さんに聞いたところだと初等部が12歳から中等部が15歳からで高等部が18歳からって感じらしいよ。だいたいが初等部でたまに中等部から入る人がいるけど高等部から入る人はまずいないみたい。出来れば初等部から入学したいけどちょっと厳しいかな、冒険者ギルドでの稼ぎ具合もわからないし」

「俺はこの家と畑つぐしかないからなぁ、お前がいなくなったらまた厳しい生活になりそうだ」

「まぁあと一年は家にいると思うよ。今習得しようとしている身体強化の魔法完成させるまでは少なくとも家にいるよ」


また肉のない生活はいやだなぁとつぶやく兄さんを横目に身体強化の魔法を発動させる。イメージとしては魔力で体を覆う感じだ。

この状態だと肉体の強度が1.5倍近く上がる。動きも早くなるし、筋肉が魔力で補強されて力強く頑丈になる。イメージとしてはホ○イトホ○イト○レアだ。

欠点としては常に意識を集中して魔力をまとっていないといけないことと魔力の消費が激しいことだ。

ただ、使い慣れることによってそこまで集中しなくても維持できそうだし魔力の消費も抑えられるような気がする。

なので日常的に使っていこうと思う。野菜の人が超の状態で日常を過ごす感じ。

あれとだいたい一緒だろう。出来ればあと1年で冒険者ギルドのある街に行くようにしたいから頑張るぞい。

いつもお読みいただきありがとうございます。

次の更新は夜に出来たらしようと思います。


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