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俺たちに部活は似合わない
~剣道部~
「メン!メン!」
格技場から声が聞こえる。シロちゃんはとても、入りたくなさそうだ。
「さぁ、どうぞ~」
濱谷は剣道部のキャプテンだ。
「シベリア~真~っ」
濱谷が呼ぶと小走りで二人が来た。
「シロちゃん、剣道部に見学しに来たの?」
満面の笑みで質問する真に対し、シロちゃんは口だけ笑い、目は死んでいた。
「うん~ソウダヨー」
誰でも分かるような、棒読みだった。
「もちろん、シロちゃんは私と同じ部活に入るよね♪」
「え、嫌だ…」
シロちゃんはつい本音を言ってしまった。
「それはーどういうことかなー」
「えっとーヘヘッ」
笑って誤魔化した。しかし、真がそんなことで許してくれる訳がない。
「ちょっと、学校終わったら面貸せよ」
「ごめんなさい」
「許さないよ♪ぶっ殺してあげる❤」
言い方は可愛らしいが言っていることは恐すぎる。シロちゃんは剣道部に入ることになった。
~ハンドボール部~