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童話・児童書などまとめ

月と子熊

作者: リィズ・ブランディシュカ



 一匹の子クマが、親クマからはぐれて寂しそうにしていた。

 見上げるとそこにはほんのりとした光。


 まるい月が夜空に浮かんでいる。


 子クマはそれを見て、とっても綺麗だな、と思った。

 そして、とても美味しそうだな、とも思った。


 前に拾って食べたお菓子とそっくりだったからだ。

 口の中でころころ転がして、がりがりするのが美味しかったやつの事を思い出した。


 子クマは、その月を掴んで食べたいと思ったけれど、いくら手を伸ばしても届かない。

 ピョンピョンとびはねてみても、一向に届かない。


 そのうち、子クマのお腹はぐううと、なくようになった。

 だからずっと、子クマはさみしい思いとお腹がすいた思いをしていた。


 だけどそのうち、親クマが呼ぶ声がした。


 空の上からおいでおいで。

 子クマは、いけないよと鳴いた。


 けれど親クマはおいでおいで。

 子クマは一生懸命とびはねてみた。


 ずっとお腹がぐううと鳴いていても構う事なくとびはねた。


 やがて子クマは、大きなジャンプに成功。

 親クマの元にたどりついた。


 再会に喜んだ子クマは親クマと一緒に、あまいお月様のお菓子を食べる事ができたのだった。




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