piece.22-4
僕の中の僕たちが、僕が次に口にしようとする言葉を察し騒ぎ出した。
バカやめろカイン! 怒られるぞ! やめとけ!
いいぞ! それでこそ男だカイン! いけ! いくんだ!
「い……い……っ、い、今は……っ、い……いかがでしょうか……?」
言っちゃった――――――――っ!!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド……!
もう顔から火が出そうに熱い。
もうセリちゃんの顔が見れない。
ひたすら下を向いて運命のジャッジを待つ。
「え? 今? うーん、今かあ。そうだなあ。うーん。
……レミケイドが何かを言いたそうにこちらを見ています。話を聞いてあげますか?」
ドドド――――ッ!?
セリちゃんが指差す方向には、じっとこちらを静かに見つめる(ただしとても冷たい視線)レミケイドさん。
「早急にリリーパスに向かいたい。
早急に食事を済ませ、早急に発ちたい。やるなら早く済ませてくれ。早急に」
言うだけ言うとレミケイドさんは食事の準備を再開し始めた。
……僕、レミケイドさん嫌いかもしれない。
シロさんとは全然別の方向で苦手だ。
「……はい。僕も早急に食事の支度を手伝います……」
そんな早急にを連発された状態でセリちゃんにチューなんかできるわけない。
僕がしたかったのは、そんなせかせかしたチューじゃない。
くそー。
絶対にどこかで隙を見てセリちゃんとチューするんだ!
僕は固く決意した。




