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流転するアルケウス ~inherited Meme~  作者: イトウ モリ
第22章 揺動の黒 ~affection~
235/395

piece.22-4



 僕の中の僕たちが、僕が次に口にしようとする言葉を察し騒ぎ出した。



 バカやめろカイン! 怒られるぞ! やめとけ!


 いいぞ! それでこそ男だカイン! いけ! いくんだ!


「い……い……っ、い、今は……っ、い……いかがでしょうか……?」


 言っちゃった――――――――っ!!


 ドドドドドドドドドドドドドドドドドド……!


 もう顔から火が出そうに熱い。

 もうセリちゃんの顔が見れない。

 ひたすら下を向いて運命のジャッジを待つ。


「え? 今? うーん、今かあ。そうだなあ。うーん。

 ……レミケイドが何かを言いたそうにこちらを見ています。話を聞いてあげますか?」


 ドドド――――ッ!?


 セリちゃんが指差す方向には、じっとこちらを静かに見つめる(ただしとても冷たい視線)レミケイドさん。


「早急にリリーパスに向かいたい。

 早急に食事を済ませ、早急に発ちたい。やるなら早く済ませてくれ。早急に」


 言うだけ言うとレミケイドさんは食事の準備を再開し始めた。


 ……僕、レミケイドさん嫌いかもしれない。


 シロさんとは全然別の方向で苦手だ。


「……はい。僕も早急に食事の支度を手伝います……」


 そんな早急にを連発された状態でセリちゃんにチューなんかできるわけない。


 僕がしたかったのは、そんなせかせかしたチューじゃない。


 くそー。

 絶対にどこかで隙を見てセリちゃんとチューするんだ!


 僕は固く決意した。

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