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鏡の国のミミちゃん

作者: 心月

あるところに、ミミちゃんという猫の女の子がいました。ミミちゃんは、お菓子が好きで、お菓子作りも得意な女の子です。


ある日、ミミちゃんはお家の屋根裏に大きな鏡が置いてあるのを見つけました。

鏡をのぞいてみると、鏡に映ったミミちゃんがにっこり微笑みました。

ビックリして後ろに下がると、鏡が光って、鏡からもう一人のミミちゃんが飛び出てきました。


「私、鏡の国のミミよ。今日はこっちの国のミミちゃんと、お菓子作りがしたくてやってきたの。私、お菓子作りが得意なの。一緒にケーキを作らない?」


ミミちゃんは、ちょうどケーキを作りたかったので、ビックリしながらも嬉しくなって、

「いいよ!ちょうどショートケーキを作るつもりだったの!手伝ってくれるの?ありがとう!」とにっこりしました。


二人は、家のキッチンに行くと、キッチンにはミミちゃんのママがお茶を飲んでいました。ママは、二人のミミちゃんを見てビックリ!


「なんでミミちゃんが二人いるの?」とミミちゃん達に尋ねました。

「こっちの、ミミちゃんは、鏡の国から遊びに来てくれたの。ショートケーキを作るの手伝ってくれるんだって、ママ!」

「そうなの?じゃあ、二人ともよろしくお願いします。頑張ってね。」とママはケーキの材料を冷蔵庫から出してくれました。


小麦粉、卵、バター、バニラエッセンス、苺。卵を泡立てて、ふるった小麦粉を混ぜて、溶かしたバターを混ぜ、バニラエッセンスを混ぜて、ふわふわの生地を型に流し入れて170度で30分焼きます。

二人のミミちゃんは、テキパキとスポンジケーキをオーブンで焼いてる間に、苺のへたを取って、半分薄くスライスしてお皿に分けて冷蔵庫に入れておきました。


ケーキが焼けるまで、ママが二人にお茶を入れてくれました。3人で、クッキーをつまみながら、焼きあがるのを待ちます。鏡の国はどんなところなの?とミミちゃんは興味深々です。


ケーキをオーブンから取り出して、型から取ってふきんをかぶせて冷まします。


氷水をはった大きなボウルに小さな深いボウルを入れて、小さなボウルに生クリームとお砂糖を入れて泡立てます。


ケーキを横に半分にきって、生クリームと苺でデコレーションします。

鏡の国のミミちゃんは、とても生クリームを絞るのが上手でした。

ミミちゃんも、上手に苺を美しく飾り付けます。


ケーキが出来たので、二人はママに見せました。

「とても上手に出来たわね。さっそくみんなで食べましょうか?」とママは嬉しそうに言いました。二人のミミちゃんは顔を合わせて笑いました。

「もちろん良いわよ、ママ。みんなで食べましょう!」そう言うと、ミミちゃんはみんなの分をナイフで取り分けてくれました。ちゃんと、パパの分も残してあります。


二人のミミちゃんとママは、美味しい紅茶と一緒にショートケーキを頂きました。

「とても美味しかったわ。二人ともありがとうね。ご馳走さまでした!」とママが言ってにっこりしました。


「私も楽しかったわ。また遊びに来るわね。そろそろ鏡の国に帰らなくちゃ。ミミちゃん、ママさん、またね!良かったら、今度はマフィンを作りましょう!またね!」


そう言って、たたたっと屋根裏に駆け上がって、鏡の前でくるりと振り返って手を振ると鏡の中に飛び込んで、鏡の国のミミちゃんは、消えてしまいました。


ミミちゃんは、キッチンに戻ると、ママに、

「鏡の国のミミちゃんは、とっても生クリームを絞るのが上手だったよ。また遊びに来てくれるといいね。」と言いました。


「ビックリしたけど、美味しいケーキいただけて、ママは嬉しかったわ。パパにも、今日の話をするとビックリするわね。」と、綺麗に取り分けられたショートケーキを見てフフフっと笑いました。


今度は一緒にマフィン作り出来るといいね。

鏡の国ってどんな国だろう?

また今度、会えたらいいね。


続きは夢の中かな?いい夢見てね。

おやすみなさい。

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