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ルクシオ殿下に、ハルカには手を出すなと言われた日
カナリア様は庭園の椅子に座ってうつむいていました。
たまたま私はそこを通り、ああ、そういえばこの時期に嫌がらせとかはじまるんだっけ?とか思いつつ、その時はゲームの物語とか何となく私にはかかわりないな、とおもっていたところ。
座ってるカナリア様の表情を見た途端、、、私は彼女の腕を引き
「え?だ、だれですの!は、離してくださいまし!」
抵抗の言葉は出るが彼女には力があまりなくずいずいと引クルシュ家のサロンに彼女を引き入れた。
「カナリア様、、」
「あ、あなたはクルシュ子爵の、、、」
「はい、レオナと申します。カナリア様、、ここに座ってくださいませ。」
「いいえ、、そんな気分ではないの、ほおっておいてくださる?」
なにか傷ついたような、苦しいような表情。
私は彼女を無理やり(そんなに抵抗はされなかった)座らせた。
「髪を、、ほどきますね、、、」
「。。。」
髪をほどき、櫛で梳く
軽く香油を垂らし、水で少し湿らす
髪を整えるように、心を整えるように、、
ぐず、、、ひくっ、、、
「わたくしは、、、、殿下を、、好いておりましたの、、」
ぐず、、
「うん。。」
ぽろぽろ
「この先どうすればいいのか、、わからないですわ、、、」
「うん、、」
ぽろぽろ
「うぅぅああああああああぁぁぁぁぁ~~~」
私はカナリア様の思いがすべて水に溶けるまで聞いていました。