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私の名前はレオナ・クルシュ
クルシュ家子爵の次女
そして俗にいう転生者ってやつである。
でも別段普通で、特別な力ってのもない、まあこの世界には魔法があって、クルシュ家は代々水魔法の家系なので私もそこそこ使える
そう、そこそこ
ぷよぷよ
「レオナ様の水魔法はほんと不思議ねー」
ぽよん
「わたしは風系なので細かな調整はできないのでレオナ様は魔法の操作ほんとお上手ですー」
ぱちゃん
「次は私の番ですね、フフフ、本当にレオナ様は変わってますわ」
サロンの中には水の玉がぷかぷかと浮かび部屋中には私の魔力が満ちている
ここはクルシュ家が借りてる学園内のサロンの一角
お茶や菓子が並びお嬢様たちがくつろぐテーブルより少し離したところに鏡面と椅子
椅子に横たわる女性の頭には部屋に浮かんでる水の玉がくっついていた。
「カナリア様の髪はボリュームがあって長くて素敵ですー!」
「ふふふ、レオナ様はほんとに変わった方ね、わたくしの髪を洗いたいなんて、本来貴族は人前では髪を解くどころか触らせもしないのよ?」
「でも、こうしてお許しになってるではありませんか、、さて、仕上げの香油は何がよろしいでしょうか?」
「まかせるわ」
カナリア様は金髪の長い髪、、今日はもう午後だし金木犀の香りで落ち着いた感じにしよう!
水玉にぽちゃんと香油を垂らし少しなじませ
水玉をゆっくり外していく
タオルで髪を受け取り櫛ですいていけば
つやつやさらさら髪に!はわわわ!
そして仕上げにオイルで保湿しつつ水分を散らせば・・
「できましたーカナリア様」