表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Loyal Tomboy  作者: EN
第十話「微笑みは闇の中で、闇の向こうで」
197/245

10-03:○錯綜する意思と視線[2]

赤チーム、青チームのポジションを変えました。

第十話:「微笑みは闇の中で、闇の向こうで」

section03「錯綜する意思と視線」



<Nyifine Exercise Order Now>


No.1 Team Red South Position

 a Aigulle-corton(twmalc)

 b Gilva-dilon(Jeftrer3)

 c Pegy-simon(akynan)

 d Senif sonro (twmalc)


No.2 Team Blue North Position

 a Rancerot-avante(talcnus-X)

 b Sacks-seroian(akynan)

 c Delpark-shank(Jeftrer3)

 d Frol-croce(akynan-e)



パレ・ロワイヤル基地の南東部に設けられた演習場は、長辺1kmils、短辺500milsの細長の楕円形とほぼ同じ大きさであり、狭いとは言え、DQが自由に動き回る程度の広さは十分に有している。


狭いと言うのは、単に、DQに装備可能な火器兵器の内、長射程武器を用いての砲撃戦が出来る程では無いと言う意味であり、中近距離火器を使用した戦闘訓練に限れば、幾らでも実施可能なレベルに有ると言う事である。(遠距離火器用の的場などは別途別場所に設置される予定)


勿論、敵陣に対して側面からの攻撃を目した迂回戦法を用いたり、著しく劣勢だからと言って、大きく後退する様なダイナミックな戦法を用いる事など出来ないが、それでも、作成した行動ファンクション、オートモーションデータの実働テストや、新型機の完熟訓練などを実施するには、何ら不自由しない規模を確保し得ていた。


演習場として用いられたこの場所は、ナルタリア湖へと注ぐ川の流れの側面部に広がる、なだらかな傾斜地に当たり、比較的、どの位置からも射線が通りやすい形様をしているものの、適度に小高い丘陵きゅうりょう群、岩山群や、隠れみのとしては打って付けの馬鹿高い喬木きょうぼく群が各所に点在し、多種多様な状況を設定しての戦闘訓練が出来る複雑性豊かな地形構造となっていた。


全体的に見れば、最も川縁かわべりに近い南西側を最低点部として、底の浅い鍋型の地形が周囲に広がっていたと言え、北東部に陣取ったチーム側は、常に相手を撃ち下ろせる優位的立場を保ち得る事が出来たが、そこまで著しい不利感を覚え得る程の高低差では無く、起伏の激しい山岳地帯の只中にあっては、非常に物珍しい穏やかな広がり、適度に動きやすい、それなりにやりやすい、妙的空間であると言えた。



(ペギィ)

「うわ~っ。良い~。やっぱり良いっ。この肌触り。この匂い。もう、たまんない~。」


(ジルヴァ)

「おら!ペギィ!そんなにポンスカポンスカ無駄に撃ちまくるな!勿体ないだろうが!」


(ペギィ)

「撃たなきゃテストにならないでしょ?全く何言ってんだか。」


(サックス)

「にしちゃぁ、ほとんど当たって無い訳だが。」


(ペギィ)

「うるさいわね!これからよこれから!」


(デルパーク)

「セニフ。少し高速で動いてみてくれ。オートチェイサーとの連動をチェックしてみたい。」


(セニフ)

「了解。」


(ランスロット)

「それじゃまぁ、俺も一緒に便乗して、練習練習っと。」


(フロル)

「腕部連動しない肩口武器って、俯角ふかくが取り辛いんじゃないかと思ってたけど、このガトリングは良いな。ほんと取り回し易いよ。軽いし。早いし。」


(サックス)

「120とのセット運用でも問題無しか?」


(フロル)

「まあ、それなりに機体のバランス設定をいじってもらったけど、今の所、何も不便は感じないよ。」


(サックス)

「ふーん。」


(ジルヴァ)

「よし。それじゃ私もそろそろ射撃テストに入る。へいランスロット。心の準備は出来たか?」


(ランスロット)

「あんっ。もう。せっかちさんなんだからジルヴァちゃんは~。まだシャワー浴びてないでしょ?それとも一緒にお風呂入る~?」


(ジルヴァ)

「ふっ・・・。ふふっ・・・。」


(ランスロット)

「そして、その後は~、ん~ん~?・・・・・・ムチュッ。」


(ジルヴァ)

「往生しやがれ!!この糞蝿野郎が!!」


(ランスロット)

「うぎょえぇぇぇっ!!撃ち過ぎ!!撃ち過ぎだって!!」


(デルパーク)

「セニフ。今度は遮蔽物を利用しながら動いてくれ。本気出して良いぞ。」


(セニフ)

「うん。解った。反撃弾も入れるね。」


(デルパーク)

「OK。」



今現在、演習場に投入されているDQ機体は全部で八機。


トゥアム共和国軍の正規軍人であるジルヴァ、デルパークが搭乗する新型機「MM013ジェフター3」が二機と、ネニファイン部隊の主力機である「TMDQ-09トゥマルク」が二機、中長距離支援型DQである「MKK-05アカイナン」が三機、長距離支援砲撃用DQである「TQN-X21タルカナス」が一機である。


新型機であるジェフターは、近接戦闘を主として設計された強襲機体であり、非常に華奢きゃしゃ目な体形であるトゥマルクよりも一回り機格が大きく、避弾傾斜ひだんけいしゃを重視した流線型のフォルムが特徴的な機体で、装甲もアカイナン程では無いがそれなりに厚く頑丈な代物だ。


特に、胸部、肩部、前腕部と言った上体部位が、非常に重厚感溢れるゴツゴツしさを有しており、一目して見受け得られるその迫力満点なる威容は、恐ろしく上質上等な攻撃的姿勢を大にひけらかし出している様だった。


言うまでも無く、その性能は折り紙つきだ。



(ジルヴァ)

「ふーん。確かにこれは悪くないな。連射によるブレ付きも異様に少ない。」


(ランスロット)

「そ・・・そりゃね。こんだけこってりピンク色に染め上げられれば・・・。」


(アイグリー)

「ハルダウン出来る体勢ぐらい、ちゃんと作って置きなさいって。」


(ペギィ)

「さぁ~てぇ~。私もそろそろ本気出して行こっかな。ねぇねぇ。誰が撃たれてくれるの?」


(サックス)

「さっきからずっと待ってるぜ。早い所当てろ。」


(ペギィ)

「あんたは駄目。あんた何か、変な負のオーラみたいなの出してるでしょ。何か狙い辛いのよね~。」


(サックス)

「負のオーラだぁ~??」


(ランスロット)

「な・・・何もしなくても、弾が勝手に避けてくれる負のオーラ。俺も欲しい。少し・・・少し分けてくれぇ~。」


(フロル)

「あっはっはっは。そんなオーラなら私も欲しいな。」


(ペギィ)

「おおっ?あんな所に非常に良い的発見。綺麗なピンク色をしてる。」


(アイグリー)

「狙い易い。撃ち易い。当て易い。見事な的だね。」


(ランスロット)

「ちょ・・・ちょっと待ったぁ!ペイント弾って言ったって、それなりに・・・!」


(ペギィ)

「待たない。」


(アイグリー)

「待たないね。」


(ジルヴァ)

「待たせたな。換装終了だ。」


(ランスロット)

「うひえぇぇっ!た・・・退避ーーー!」



ネニファイン部隊が保有するDQは、そのほとんどが人間を模した二足歩行型DQであり、その内訳は、トゥマルクが二十四機、アカイナンが十六機、リベーダー2が三機、ジェフター3が六機、ヒセギアが六機、ブラウラーが三機となっている。


残る二機は蟲型・・・と言っても、機動性、高速性に優れた小型なタイプなどでは無く、移動砲台的な役割を担う重装備重装甲指向の多足歩行型DQで、タルカナス、ガンブリッツ共に、非常に高い長距離支援能力を有した機体だ。


その運用方法は、言うまでも無く、高台に陣取っての撃ち下ろし攻撃一点張りであり、どちらかと言えば、パレ・ロワイヤル基地周辺部の拠点要所を固め守る戦車部隊と、ほぼ同じ様な任務を任され担う事の方が多かった。


機体の旋回速度、移動速度に著しく欠如した鈍足機が・・・、高速戦闘、近接戦闘に激しく向かない長距離支援砲撃用の機体が、この様な起伏の激しい山岳地帯に配備される事自体、間違っているのではないかと言う声も確かにあるが、装軌そうき車輛、装輪車両では絶対に行き着けない妙的射撃場を、しっかりと埋めまかなえる能力を有している事をかんがみれば、非常に有益な機体であると言えた。


勿論、移動要塞と言っても、ツィー・ハゲンなる帝国制の馬鹿でかい、馬鹿堅い大型特殊DQ機に比べれば、その大きさたるやは非常に可愛いもので、背丈もリベーダー2より少し高い程度で、主砲として搭載された「CCA35砲」も、重戦車が装備するそれと同等程度の火力、射程しかなく、単なる大型機と言うありきたりな枠組みから外れ逸れる様な代物では無かった。



(デルパーク)

「何やってんだあれは?」


(フロル)

「日頃溜まった鬱憤うっぷんを晴らすのに、丁度良い相手ってのもいるんだろ。」


(サックス)

「単なるいじめとも言う。」


(フロル)

「勿論、そうとも言う。」


(ランスロット)

「ど・・・どう見てもこれはそうとしか言わんでしょ!この鬼!この悪魔!」


(ジルヴァ)

「う~ん。良い響きだ。」


(ペギィ)

「ねぇねぇ。このSタイプって、射撃精度も射程も上がってて、とても良い感じなんだけどさ。射線軸のブレを戻すオート機能の反応がちょっと鈍くない?マニュアルで補正入れても余り変わんない。」


(アイグリー)

「気のせいじゃない?スペック的にはC型と変わりないはず。」


(ペギィ)

「そんな事ないって。絶対に遅いって。これ。」


(シューマリアン)

「ペギィ。近接戦闘用のオートチェイサーを停止してみろ。」


(ペギィ)

「オートチェイサー?」


(ランスロット)

「ああ。そう言えばさっき、ポリュオちゃんも同じ様な事言ってたね。オートチェイサー切ったら治ったの?」


(シューマリアン)

「先程はな。」


(サックス)

「フロルの120は?」


(フロル)

「私のは旧式だよ。特に問題は無し。」


(ペギィ)

「・・・あ、凄い凄い。ほんとに治った。動く動く。」


(サックス)

「ほー。」


(ランスロット)

「アカイナンも、もう結構古い機体だからね。相性が悪いとかあるのかもしれない。」


(アイグリー)

「使う側の人間との相性が悪いとかだったりして。」


(ペギィ)

「何ですって!?」


(アイグリー)

「何だよ。別にあんたが悪いだなんて誰も言ってないだろ?単に相性が悪いだけなのかもって言っただけじゃないか。それとも何ですか?何か思い当たる節でもあるんですかー?」


(ペギィ)

「そんなのある訳ないじゃないの!あんたみたいな口先だけの男に言われたくないわよ!」


(アイグリー)

「おっほっほ。これは素晴らしく見事なブーメランですねー。どうです?ちゃんとおでこに刺さりましたか~?」


(ペギィ)

「刺さる訳ないでしょ!あんたじゃないんだから!大体あんたねー!」


(ジルヴァ)

「おいこら!ペギィ!お前はほんとうるさ過ぎだぞ!もう少し女らしくおしとやかに振る舞えないのか!?全く!」


(アイグリー)

「これまた見事な・・・。」


(ランスロット)

「・・・・・・ブーメラン。」


(ジルヴァ)

「ああっ!?もういっぺん言ってみな!」


(デルパーク)

「よし。セニフ。もういいぞ。ありがとう。自分のテストに戻ってくれ。」


(セニフ)

「うん。」


(ジルヴァ)

(怒号罵声の雨霰)


(ランスロット)

(悲鳴にも似た平謝り文句)


(シューマリアン)

「リスキーマ。今の不具合データをまとめてメーカーの方に転送しておけ。直ぐに原因を調査してもらった方が良い。」


(リスキーマ)

「解りました。」


(ペギィ)

(誹謗中傷の雨霰)


(アイグリー)

(火に油を注ぎ入れる相槌あいづちの連打)


(フロル)

「おい。誰か止めろ。」


(サックス)

「無理無理。ほっとくのが一番だぜ。」



非常に和気藹々(わきあいあい)とした会話文が無作為に飛び交う演習場内の雰囲気は、時折、激しい罵声、怒声などが矢庭やにわに入り乱れ飛んだりするものの、鋭く尖った刺々しい緊張感に塗れかれた殺伐しさなどは全く無く、非常に柔和的でいて生ぬるいゆるゆるしさに完全に包み込まれている様であった。


それはまさに、過酷な最前線の地において、自らの命を賭して戦う兵士、軍人と言う己の立場を完全に忘れ、現実逃避的な思考に思いっきり意識をせ飛ばして、あからさまに遊び呆け倒している様にも見受けられた。


・・・しかし、当然の事と言えば当然の事だが、彼等が完全に非生産的行為にうつつを抜かし切り入っていたかと言えばそうでは無く、各人共々、演習においてこなし遣らなければならない事はしっかりと遣っていた様で、当初予定されていた演習スケジュールも、余り大きな遅れを出さずに済んでいた様子だった。


演習組が随時吐き散らす、お馬鹿丸出しの稚拙ちせつな会話文は、勿論、中央作戦司令室内に居るサルムザーク陸等二佐の耳にも、カース作戦曹長の耳にも確実に聞き届けられているはずであったが、怒髪天をく的な強烈な雷文句などは、一切吐き上がる気配を見せなかった。


・・・と言うのも、今回の演習は、あくまで新型DQ機と新型火器兵器の稼動テストを目的とした、整備班主体のもよおし物で、部隊の作戦行動云々うんぬんに関わる様な話では無かったからであり、カース自身も、シューマリアンが指揮する演習事に横槍を入れようなどは思っていなかった為である。


もっとも、時折シューマリアンへと差し向けられる彼女の視線の内には、激しく何かを言いたい気持ちが色濃く宿り篭っている様子ではあったが・・・。



(サルムザーク)

「静かな昼下がりの一時に、のんびりと紅茶を飲みながら、ラジオでアホらしい喜劇漫才を聞いている気分だな。」


(カース)

「呆れ顔で失笑してやる事以外に、他に何もできませんが。」


(サルムザーク)

「笑えるだけ良いじゃないか。それだけ平和だって事なんだからさ。」


(カース)

「チャンペル。基地周辺部の状況に変化は?」


(チャンペル)

「有りません。ポイントW-40、41ライン上にも、敵影は見当たらないとの事です。」


(サルムザーク)

「ふーん。」


(カース)

「静かすぎますね。何かあるのでしょうか。」


(サルムザーク)

「・・・確かに。攻め側にとって非常に有利であるはずの要所にすら、敵が居ないと言うのは妙だな。」


(カース)

「これではかえって落ち着きませんね。」


(サルムザーク)

「そうだな。」


(チャンペル)

「二佐。哨戒任務中のバネル一尉から、もう少し奥の方まで足を伸ばしてみたいとの要望が上がっていますが。」


(サルムザーク)

「いや。規定の哨戒ルート以外には手を出す必要は無い。簡易型の索敵機器を敷設して、南方側の哨戒に回る様に伝えてくれ。」


(チャンペル)

「解りました。」


(アイグリー)

「さーて。お仕事終わり。帰って寝まーす。」


(リスキーマ)

「チームレッド。アイグリー機がアウトします。」


(シューマリアン)

「二佐。準備出来ました。」


(サルムザーク)

「よし。早速試してみてくれ。」


(シューマリアン)

「解りました。」


本日執り行われている演習の演目は、そのほとんどがDQパイロット各個人で実施する個別作業で、戦術的な意味合いを込めてこなし遣らなければならない事項は一つも無い。


勿論、照準装置ロック追尾機能の確認作業や、サーチシステムの感度性能確認作業などは、他機と連携して執り行う方が望ましいのだが、それでも、演習場各所に設けられたダミー反応装置を用いれば、単独機での確認作業も全く出来ない訳では無かった。


・・・だが、新たに新設されたばかりの演習場の機能は、まだその全てが完璧に機能し切っていた訳では無く、度々執り行われる演習の時間を利用して、管制室機能のテストも同時に実施しなければならない状況であり、つい今し方、サルムザークが試してみてくれと言ったのは、ネニファイン部隊用に作りこしらえた演習システムの一つを、テストしてみようと言う趣旨の発言・・・、つまり、複数機のDQを用いたチーム戦演習テストを実施しようと言う事だった。



(シューマリアン)

「各人共に作業を一時中断。チームカラー別に割り当てられた陣営地まで戻ってくれ。」


(ジルヴァ)

「ああん?」


(デルパーク)

「何だ?何かあったのか?」


(シューマリアン)

「いや。単に演習システムのテストを実施しようと言うだけだ。機体に損傷がある者、弾薬が切れた者は申し出てくれ。」


(ランスロット)

「可愛いピンク色一色ちゃんにされちゃったけど、機体の状態に問題は無いよ。弾もまだ十分に残ってる。」


(デルパーク)

「俺も特に問題ない。」


(ジルヴァ)

「まだ機体の状態を全部確認し切ってないが良いのか?」


(シューマリアン)

「機体に不具合が無ければそれでいい。」


(サックス)

「俺は弾切れだ。」


(シューマリアン)

「サックスは一旦演習エリアから外れてくれ。」


(フロル)

「私達はまだ入ったばかりだしな。」


(セニフ)

「うん。」


(ペギィ)

「私も全然オッケー。何も問題ないよー。」


(シューマリアン)

「よし。では全員、演習システムのチーム戦Dを起動しろ。リスキーマ。メインシステムのデータ登録作業はどのぐらいで終わる?」


(リスキーマ)

「三分もあれば。」


(シューマリアン)

「それでは五分後に開始と言う事にするぞ。各機共に所定の位置にて待機。」


(サルムザーク)

「さてさて、退屈凌ぎには丁度良い見世物だな。」


(カース)

「二佐っ。」


(ルワシー)

「おおーい。この俺様は一体どっちのチームに入ればいいんだ?」


(シューマリアン)

「ルワシーは待機だ。チーム戦が終わるのを待て。」


(ルワシー)

「なぬっ!?」


(ペギィ)

「あんたなんかが入って来たら、かえって皆の迷惑になるでしょ?大人しく待機してなさい。」


(ルワシー)

「ふざけんじゃねぇって!折角の新型機なんだぞ!今暴れなくて、一体何処で暴れるっつうんだよ!」


(フロル)

「暴れられたくないんじゃない?」


(セニフ)

「そうそう。壊される恐れがあるしねー。」


(ルワシー)

「何だと!?この糞チビィ!」


(ジルヴァ)

「おい。チーム分けはこのままで行くのか?」


(シューマリアン)

「このままだ。何か問題あるか?」


(ジルヴァ)

「別にぃ・・・。ちっ。」



パレ・ロワイヤル基地に演習場が敷設さられてから、DQ機を用いたチーム戦が執り行われるのは、今回で四度目となるが、いつチーム戦が実施されるのかと言う点については、完全に演習を取り仕切る運営側の判断に依存している為、チーム戦に参加出来るか出来ないかは、完全に運次第である。


しかも、実施されるチーム戦も、テスト的な意味合いが強く、その実施時間も約十分程度と非常に短かった為、チーム戦に参加できないメンバー達の方が圧倒的に大多数を占めていた。


言うなれば、今現在演習場に出張っていた六人のDQパイロット達は、非常に運が良かった方だと言える。


勿論、端からチーム戦なんかに興味はない、参加したくない・・・などと言う者も、中には居たかもしれないが、元々DQA大会で腕を鳴らして来た者達だけあって、率先して参加したくないと言う者はほとんど居なかった。


真夏の太陽が燦々(さんさん)降り注ぐ炎天下の中、突発的に開催される事となったネニファイン部隊内のDQ機チーム戦は、八つ時なる、気温が最頂点部へと昇り上がろうかと言う濃密な熱気に激しく駆られあおられて、中々に見応えある楽しい演目になりそうな気配だった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ