火照りは良いもの。
どうも。
忙しいのはまだ続く気がしますが投稿する努力はします。
それではどうぞ。
三十分後――
「ふぅ~、すっきりしましたよぉ~暑くても風呂はたまりませんねぇ」
出てきた多摩はとっても妖美だった。風呂上がりの髪にほてって赤みを帯びた肌。世の年頃の男の子なら結構イチコロも狙えそうな感じだ。
「んーっと、良いものあった」
そう言いながら自然な動きで冷蔵庫からフルーツ牛乳を取り出した。
......あれ?買ってったっけ?......買ってないよねぇ、うん。
「あぁーー!それは、俺がわざわざ遠くに出かけて買ってきた飛騨なオレンジじゃねーかよぉ!」
「なんですかもぉーうるさい人ですねー、フルーツ牛乳おいしいんですから邪魔しないでくださいよ」
あっという間にカラになってしまった、出先で買って楽しみにしていたっていうのに......。。
「たぁ~まぁ、文句を言わせてもらおうか!」
「なんでですか?なにかしましたっけ?」
くぅー何にも悪いと思っちゃいないぞこいつときたら!
「まず!勝手に人の楽しみをつぶすんじゃない!次ぃ、風呂が長ーい、水道代を少しは考えてくれよな、俺が払っているのも限界があるからな!」
「はいはい、わかりましたよ、うっさいですねぇ、お金のないこのいたいけな少女に何を言います」
「確かにお金がないけどさぁ!......うぅんもう!こういうのが先輩にも絡まれる原因なんだろうか、うぅん」
「何を一人でしゃべっているんですか?気味が悪いとしか言いようがないですよ」
マジで引かれてる物理的にも。いいこと言おうとしてるのにな。
「わかったよ、風呂は俺が長くしなければいいしさ、冷蔵庫の中のものは二つ用意するからさ、気を付けることはしてくれよ」
「えぇ、お任せください。優しいんですよね、基本的には」
おっおう、意外なこと言ってくるじゃないか、うれしいもんだな。
「まぁ俺はそこをよく付け込まれるんだけどな」
自分で言ってて恥ずかしいな、やさしいって自分で言っているようなものだしな。
「んじゃあ、風呂入ってくるからな」
「はぁーい、わかりましたよー」
うーん、返事はいいんだから。
ささ、風呂だ風呂。ホッとできる愛しい時間だしな。
ガラッ ..................。やっぱり許しちゃだめだよな。うん。悪いのは悪いんだよ。
「多摩ーー!!おまっお前さー!!シャンプー買って来いよー!どうやって空にしたんだよーー!買ったばっかだよコノヤロー!」
またまた。
いかがでしたか?
また次回会いましょう。
アドバイス等くださいね。