コーヒーはうまかった?
どうも。
五話になります。千文字くっきりには切れないから頑張ります。
では、どうぞ。
「それじゃあ、理由から聞こうか」
「はい、理由はですね、家で」
「お待たせしました」
アイスコーヒーが二つ目の前に並べられる。大きい氷が三つ入っていてつめたそうだ。
「すみません、途切れましたね。私が家を出た理由は、家族に問題があるんです。私には弟がいます。名前は多摩直宏と言うのですが、今から13年前に生まれました。はじめこそみんなでかわいがっていましたが私はすぐに憎みましたよ。あいつは天才と呼ばれる人間だったから」
「そうなんだ、弟に何の問題があるんだい?」
「やな奴です。私は頭が良くなくて......親からは「不出来だ」とか「なんで点が取れない」とか言われつ図けて、前に夜中に目が覚めちゃったときには「直宏のために頭が悪くなったのしら?」「そうだな、やさしいと受け取ってやることなのかどうかだな」何てこと聞いちゃってですね、最近は手をあげるようになってきたのでつらくて、悲しくて、憎くて。嫌になって家を出てきてしまったんです」
「いやっ......そんなことがあったのか、家への連絡とかは?」
「一応しましたよ、だいぶ怒ってましたけどね、行く当てならあると言っておきましたから安心はしていますよ」
そんな目にあっていたなんて......ダンボールに入っていた時点でおかしいとは思ったけど、こっちまで悲しくなってくる。
「大丈夫、ではないよな。うん、しばらく泊まって良いよ、問題はないだろ、どうするかは考えていこう」
「ありがとうございます、仲直りできたらいいんですけどね」
最後のほうは聞き取れないぐらいの小声になっていた。
動作を起こそうと思いアイスコーヒーを手に取る、氷は全部溶けていた。少しぬるかった。
「そろそろ帰ろうか、そういえば下着とかは持ってる?」
「いきなり下着にとぶなんてあの先輩の悪い影響を受けてますねぇ~。持ってませんよーパンツも何も」
「誰が影響を受けてるかよ!買っていこうか」
多摩が下着屋に引き込もうとしてくるのを止めたり、どっちが可愛いかを聞かれたり、とっても楽しかったな。
またまた。
どうでしたでしょうか?
多摩ちゃん、かわいそうですね。
次回分はすぐに作りますのでよろしかったらお待ちください。
次回また会いましょう。