第一章『神獣族とは、山の上に住んでいた件』
俺は、就職相談?を離れて今度は、建物を売っている不動産会社?らしきものを探した。だがそれらしきモノは、見当たらなかった。仕方なくまた人に聞くことにした。
『あの・・・不動産会社?何処ですか?』
『えっと·····不動産会社?』
そう言ったのは、水色の髪の少女だった。
『不動産会社?は、知りません ですがフドゥならこの道をずっと北に歩くと〝神獣族〟の村があります。そこに行けば恐らくフドゥに連れていってくれると思います。』
そう断言した少女は、そのまま走り去ってしまった。たしか北に進めば·····シンジュウゾク?の村があるらしい。向かうか·····。
北に進めば・・・北に·····方向あってるよな?俺その前にお腹空いた。ご飯がどうしようもなく食べたい。だがしかし俺の財布には、お金すら·····まぁお金じゃない物体が数個入っている。生前社員が勝手に突っ込んだモノだ。これが役に立つはずないし、それにしてもただ歩いてもなんとも言えない空気が流れているような・・・さっきの少女もフードに短パンのような格好していたし、この国?どうなっているんだ?それは、さておきってうわぁぁぁぁぁぁあなんか来てる・・・。
『きゃあぁぁぁぁぁあ 誰か助けて』
女性の叫び声が市内?に響いた。俺は、その女性の近くに歩み寄る。よく彼女の周りを見れば厳つい男や美女に囲まれていた。その中の一人がいきなりこう言う。
『神獣族か?しかもその褐色に青い瞳 特玉の神獣族だな』
野太い男の声がシーンと静まり返った市内に流れ出る。野太い男は、青い瞳の女性の髪を引っ張るとすぐに・・・
『チッ 特玉ちゃ特玉だな だが俺様が求めているやつじゃねぇ お前は、死ね』
野太い男は、そう女性に言い放ってどこかに歩いていった。俺は、酷いやつらだと心から思ったがその女性は、ニッと笑うと短パン?から果物ナイフに似たナイフを取り出し、みずらの首に刺そうとした。俺は、まてまてまてぇと思いすぐに彼女の手からナイフを落とした。
『あははははぁぁぁぁ なんで?殺させてくれないのです?』
殺すもなにもなんの罪もないだろと思い俺は、こう言う。
『なんの罪のないやつが死んで得あるか?』
彼女は、?と顔をしたがすぐに
『私は、死ぬべきなのです あははははぁぁぁぁ』
俺は、彼女を担ぎあげて近くの宿に足を運んだ。
『殺して殺して・・・』
俺は、絶対に殺さないと言うものの 全然耳を貸さない彼女は、何故か俺に抱きつき言う
『このナイフでグサッと刺してください』
俺は、嫌だと言うが彼女は、ドンドン攻めてくる·····や、やめ・・・
『・・・アレ?私は、なんで果物ナイフを?』
どうやら正気に戻ったようだ。さっき暴言を吐いたヤツの攻撃属性だったのかもしれない。彼女は、一気に赤面になって俺から離れる
『あなたは、誰ですか?』
·····こっちのセリフだよ!?彼女にコトを喋った。
『なるほど・・・確かにあの賊?は、神獣族の私を狙って追いかけてきましたがどうやら私とは、違う人を探していたらしいですね。それで、見せしめに自身の攻撃属性を私に付与させ去ったと・・・』
飲み込み早いなぁ・・・。
『ひとまずお礼を言います。ありがとうございます。私は、神獣族のセレナ・ファムと言います。』
続いて俺の名前を名乗り、彼女は・・・
『えっと・・・フルシハラミチカゲ?ですか』
あぁそうだともフンっと誇らしげな俺だ。まぁ彼女にとっては、聞いたことのない名前だろうし問題は、ないない。
『確か道影? 神獣族に用があるのでしょう?私が連れていきます お礼として·····』
えっ・・・いいの 本当にいいの。普通に嬉しい。
『見た事ない服装で、変わった名前ですね ですが同じ民としてあなたを見ますね』
そう言って彼女は、宿のお金をパッパっと払い宿をあとにして、俺に雲で隠れた山を見せる。高い高い山·····ま、ま、まさかぁ あの上に神獣族の村があるなんて·····
『えぇ神獣族は、あそこに住んでいます』
冷静な顔で告げられた。あの山を登るのか·····キツくね
『あの山ならすぐ登り終わりますよ ホラ』
彼女もといセレナが指さした方には、門がそびえており そこに入ると彼女は、言い出す。
『変な所に繋がってないよな?』
『えぇ繋がってませんよ 』
その笑顔が怖い·····とそう思う俺だった。セレナがなんか言うと門が眩く光って·····俺とセレナを、包みこんだ。