OHANASI
「こんだけ広い訓練場なら私も戦えるな。ライト、ちょっとひと試合しようか?」
「え……無理です! 絶対死にます!! 四肢を切られて、内臓をぐちゃぐちゃにするに決まってます!!」
「ちょっと待て、ライトの中の私はどうなってんだ? あとでちゃんとOHANASIしような?」
「!!!」
やばいです。どう考えても私が生き残る未来が見えない。
だって相手はあの怪しさ満載のカミール先生だよ? おいおい死んだわ、私。
「OHANASIは一回戦ってからだな。大丈夫だ、私は未来のお前よりは弱い」
「それは、フォローにもならないんですが……」
「まあ、とりあえず試合するぞ」
◇◆◇
瞬殺でした、私が。知っていました、知っていましたからね? 少し負けるのが早すぎて、ショックだったとかそういうのないんで……
「かなりショックだったんだな」
「……はい」
どうせカミール先生には心を読まれるのだから、素直に言ったほうが良いと思う……
「大丈夫だ、私もある程度は強いし、もっと深い魔術とか強い魔道具とか教えるから……」
カミール先生がとっても優しい。確信犯なのに……
「おい、それどういうことだ」
そのあとたくさんOHANASIした。
今回びっくりするくらい短いです……この次の話では、次の日にしようと思ったので、ここで切らせてください。