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嘘だよね?

 遂にあの研究者たちを倒した。はじめに未来の私が行った通りちょうど一週間で終わった。今日は未来の私が未来に帰るらしい。そういえば、過去が変わったら未来の私はどうなるのだろうか……?


 500年くらい住んでいる私の家に、カミール先生がきた。カミール先生に会うのは一週間ぶりだ。


 「カミール先生! お久しぶりです」


 「あ、ああ。そうだな。今日は未来から来た方のライトに会いに来るように言われた」


 「そうなんですね! 異空間にいるそうなのでもう直ぐ出てくると思います」


 「異空間……そんなことまでできるのか」


 「私であって私ではないのでわかりませんけどね……あ、出てきました」


 あの異空間はどうなってるんだろうか? 未来の私は周りから見えないよう使ってると言っていたが……


 「カミール先生に俺から頼みがある」


 「なんだ?」


 「俺は教えられることは大体教えた。だが、俺に追いつくにはまだまだだ。だから、カミール先生からも見てあげてほしい。あとは、ペンダントに依存しすぎないようにしてくれ」


 「わかった。善処する」


 「あとは、未来の俺だな。お前は毎日素振りと試合をしてほしい。試合の相手は誰でもいい。とにかく経験を積め。それだけだ」


 「わかりました」


 「では、俺は元の時代に戻る。お前らも頑張れ」


 「はい!」「頑張ります……」



 帰っていった。嵐のようにすぎた一週間だった。未来の私がいっていたよう素振りと試合を毎日やるようにしよう。


 「あ、そうだ。ライトに行っていなかったが、明日からテストだぞ」


 「は?」


 ちょっと何言ってるかわからないです。何も聞こえなかったはずだ。


 「明日からテストだ」


 「……?」


 「本当ですか?」


 「嘘を言うわけがないだろう?」


 「嘘。嘘ですね。このあと本当は違いましたとか、練習でしたとか言うんですよね?」


 「嘘でもないし、事実だ」


 「テスト範囲から知らないですけど」


 「何を言っている? 私が担任だぞ。知らないわけがない」


 あ、そっか。何も心配することないじゃん。


 「テスト問題知っていたり?」


 「知っているが、教えるつもりはない。ちなみに学校に何日も行っていないからひどい成績とったら退学だからな」


 「私の学園生活は終わりました……」


 「はいはい。現実逃避はその辺にしておいて……テスト内容は、対人戦とペーパーテストだ。でもまあ、対人戦は大丈夫だろうから、しなきゃいけないのはペーパーテストの暗記だけだ」


 「何を暗記するんですか?」


 「今回の範囲は前に学校に残ってやった内容だ。完璧なら百点近いと思う。あとは、歴史の暗記を全力でやれ。あんまり量はないはずだ。一夜漬けでいける。問題は神話だな」


 「何が問題なんですか?」


 「私は神話をやっている生徒を教えたことがない。将来全く役に立たない科目からな。まあ、勉強はしたことがあるから範囲の内容は教えられると思う。早速勉強だ」


 「……はい」



◆◇◆



 めっちゃキツかった。カミール先生がずっとそばにいて一夜漬けとは思わなかった……


 こういうテストのための勉強は好きではないのだけど……どうにかなりそうな具合に仕上げられたと思う。明日からが戦争だ。

 あれ、入学してから五週間くらいでテスト? はやくないですかね……私の学校は七週間ほどはあったのですが……

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