猛特訓
これは、40話の続きからです
いつの間にか物事が決まっていることってあるよね……きっとどうにかなる……と思う。
「お前は、一週間であの集団をつぶしてこい」
未来のライトはそんなことを言った。一週間は無理では……
「できると思うか? 今まで戦闘訓練なんかしたことなんかないのだぞ」
その通りです、カミール先生! 戦ったことなんてないです……あれ、戦ったことはあるのでは? いや、対人戦はしたことがない。
「大丈夫だ。戦闘の基本は、俺が教える。何前世は、先生だったんだ。5日で仕上げて見せる」
「それは頼もしい。よろしく頼むよ」
いつの間にか、私の予定が決まっているそうです。こんな世界に転生させたあの普通神め!
なぜか二人とも笑っているように見えたが気のせいだろう。
◆◇◆
あれから毎日猛特訓の日々が続いています。未来の私に勧められたので日記を書こうと思います。
特訓一日目
まずは、魔術で作る剣の詠唱を教えてもらいました。カミール先生は無詠唱だったはずなんだけどな……
そのあとはひたすら素振りの練習でした。剣を振るのって難しいですね。体力がなくなったら、未来の私が体力を回復する魔術をかけてくれました。うれしくないんですが……
運動神経はよくないのでこれだけで一日が過ぎました。
特訓二日目
今日は、ある程度昨日で剣が振れるようになったので、ひたすら未来の私に打ち込みをしました。全然スキがなくて、心が折れかけましたが、お前のためだといわれてがんばれました。私が前世から弱かったらしい言葉もしっています。やっぱりあの方は未来の私なんだと実感しました。
一日打ち込んだだけで終わりました。でも、攻め方はなんとなくわかったような気がしました。カミール先生は何も言わないのですが学園はいかなくて大丈夫なんでしょうか?
特訓三日目
今日は、思い出したくもないです。でも日記なので書かないと……未来の私が振った剣をひたすら剣で守る特訓をしました。それだけなら、まだいいのです。
が、使った剣は模擬専用の剣なんかではありません。普通に魔力で作った剣です。しかも風属性なので金属だろうとスパスパ切れます。ここから、頭がおかしいです。
私は、守ることしかできません。手加減はしていたと思いますけど……無理です。剣で受け止めても剣ごと切れます。「魔力をもっと込めろ!」なんて言われてもペンダントでしか魔力を使えないので無理です。しかも未来の私はそれを知ってて言うんです。さらに、能力思考速度上昇を使うなって言います。不意打ちの対策のためといわれてわかってはいるのですが……
最高に頭がおかしいのはここからです。本物の剣を使うので切れます。当たり前ですね。なので、腕や足は当たり前のように切れます。胴体が半分になったときは、絶対に死んでてもおかしくないです。ですが、治癒魔術で全部元通りになります。元に戻っても痛みはあります。もうあんなことは、したくないです。
今日だけで一体何回死んだのでしょうか?
特訓四日目
今日からは、ひたすら試合をするそうです。合格点は、死なずに30秒耐えることだそうです。無理では……今日も何回も死にました。
特訓五日目
ついに30秒耐えきりました。大きな理由としては、魔力をもっと使ことだったのです。もっと使うのは、量ではなく質でした。
魔力をうまく巡らせるそれだけだったのです。未来の私の一言で気がつきました。それからは剣でも受け止められるだけの強度はできたので、何度も何度も死にながら特訓しました。ちなみに、三日で死んだであろう回数は百を超えてからは数えていません。
未来から来た私は、何回治癒魔術を使ったのでしょうか。百は少なくとも超えています。それでも魔力があるというのは、未来の私、一体どうなっているのでしょうか……?
数学はどこに消えてしまったんだ……
ちょっと変えました。というか、見た瞬間に直すところに気がつきました。
改変したとこ
2019.7.21 剣事→剣ごと 指輪→ペンダント