種族
「これからは、ペンダントの使い方をちゃんと教えるから勝手に外すなよ……」
「はい! わっかりました!」
カミール先生はおこってもあんまり変わらないっと……
「おい! 何心の中で考えてるんだ……」
あ、バレた。これだからこの先生は……カミール先生に話しそびれちゃったけど、一体ここはどこなんだろう……?
「……もしかして、配ったプリントちゃんと見てないのか? もしプリントを見ていなかったとしても、そこら辺に案内が書いてあるはずだが……」
なんと! そんなものが……重要なものはしっかりと言ってほしいものです!
「はぁ。常識がない上に、話も聞かないとは……なんでリムアムに気に入られたんだか」
よ、よく考えたらあれ、あれだね。そう、あれ。えーと、こういう時に来るところは……なんだっけ?
「……ここは医務室だ。大抵訓練で怪我した生徒や、魔力切れになった生徒が運ばれる」
そう、そう。そんな感じです。そうです。知ってました、知ってましたから……
「……もういい。元気そうなら、はやく個別授業をやるぞ」
「あれ? 普通の授業は……」
この前は、授業(体験授業)の後に行ってたはずだが……
「魔力の全開までに半日かかるなんて考えてもしなかった。何をどう生きてきたら、そうなるのやら、教えてほしいものだ!」
知らないです。ただのんびり数字を数学してましたから……
「カルノアも待ってるから、はやく行くぞ!」
「は、はい!」
ここが、教室なのか。だとしたら、だいたいあそこら辺に医務室があるのか……
「常識がまるでない奴のことは置いておいて早速授業をするぞ」
「はい!」「はいー」
「今日は種族についてだ」
「!!」
「何ですかそれは?」
あれ、カルノアちゃんどうしたんだろうか……
「どうしたの? カルノアちゃん」
「い、いえ! 何でもないですから……」
大丈夫じゃない時に使いそうな言葉だ。でもまぁ、気にしない方が彼女のためだろう。
「まず、私達が人間族だ。人間族以外にも、獣人族・龍人・吸血鬼・魔人なんかがいる。それぞれ種族には、何かしらの能力があると言われている」
私の場合は、思考速度上昇・不老不死・魔力量増強だ。そういえば、魔力量増強はあらゆる生物が持っているってカミール先生が言っていたな。てことは、人間族の人はみんな思考速度上昇を持っていたのか! 計算でドヤ顔できると思っていたのに……
「ライトの妄想は置いておいてだな。人間族と獣人族の能力は分かっていない。表向きには、だが……」
「え、どう言うことですかそれは?」
「え、そんな訳がない! どういうことですか……?」
カルノアちゃんの反応が凄まじいのだが……
「まぁ、まぁ。この話をするのはまだ早すぎるからまた今度な」
一体何者なんだカミール先生……
本当は、一日更新するはずだったんですけど、用事があって無理でした。すみません。この後は、休み気味なおまけです。
おまけ
ゲーデルの不完全性定理
前回告知しておいた『ゲーデルの不完全性定理』です。
これは、多くの人や考え方に衝撃を与えました。宗教なんかにも……
私は、読んだ本ではあまり数学者が気にしていないと読みました。どうなんでしょうか? そういうものもあるな〜くらいの感覚なんですかね?
本題に入りましょう。『ゲーデルの不完全性定理』は、数学的に数学を考察したものです。「命題すべては、論理的に証明できない」というものです。
つまり、命題を片っ端から解いていくと解けない問題があるってことです。これを『悪魔的問題』とか聞いたりしますね。
これは、数学は完璧ではない。全てができる万能なものではないってことを言っています。何だかこう聞くと悲しいですよね。
未知の数学の問題を解く時には、重要ですね。例えば、一生かけて解いた問題が本当は、絶対に解けない。悲しすぎます。今まで解いてきたのは何だったのか……そんな気分させられますね。
これは、数学に限らず他の学問? なんかにも影響を与えています。面白い話ですので、是非!
参考文献:私の頭の中調べ