お手軽魔力増強法講座
「……そういうものだ」
「そういうものって……」
「そういうことじゃ……」
「頭のおかしい人には近づかない。それだけだ。こんなどうでも良い話は置いておいておくぞ」
置いておくって、床がミシミシなってるんですけど……
「まぁ、そ、そういうこと、なんです……
かね……?」
カルノアちゃんも困惑してるよ……
「魔力量の効率な増やし方は、ひたすら魔力を使うことだ」
え、そのまんまじゃん。あと、この状態は放っておくのか……
「ライトとカルノアが、今思ったようにそのまんまだ。だか、魔力の使い方が問題だ。王族や貴族はどうやって魔力を使うかわかるか?」
知らないです。
「答えは、魔術を使うだ。ひたすら火球を打ち続けている。これは、消費量がとても少ない。だから、魔道具を使うんだ」
魔道具? この指輪みたいなものか。
「そうだ。しかも二人が持っている指輪に使う魔力を残しておける優れものだ」
「ライトちゃん『カルノアちゃん』も指輪もってたんですか!?」
「あ、言ってなかったな……」
聞いてないよ。こんな危険な指輪がたくさんあったら大変なことになりそうなのに……
「で、魔力を消費できる魔道具はこのペダントだ」
おお、綺麗な金色の宝石の入ったペンダントだ。
「これは、いかなる場合でもつけておけように。何か質問はあるか?」
あ、そうだ。あれを聞いてみたかったんだ。
「全然関係ないんですけど……魔術と魔法は何が違うんですか?」
「はぁ」「え、うそ」
「えっどうしたの二人とも!」
まさか、すぐに書き終わるとは思わなかったので、おまけはなしです。