遂に明日!
次の日。昨日買った女の子らしい服を着る。
やっぱり、恥ずかしい。なんか、服の通気性が良い。何も考えないようにしよう。
今日は、コツコツお金を貯める必要があるので、仮面をつけてスライムを狩ることにした。
「スライムでも、結構倒すのは大変だな……」
そう、生活に使うような魔法しかライトは、使えない。だから頑張って弱い火を当て続けている。
「早く魔法使えるようになりたいな〜」
そんなこと言っていてもしょうがないので、さっさとギルドへと向かった。
「リムアムちゃんこれお願いします〜」
「あ、ライトちゃん、魔石ね。えっと、スライムは銀貨一枚ですね」
スライムの魔石は、銀貨一枚。つまり、1000円ぐらいの価値がある。が、それ以外の魔物の魔石は、十分の一くらいの価値しかない。
「そういえば、なんでこんなにスライムだけ高いんですか?」
「ああ、ライトちゃんも学園に通えばわかるわね。学園は、明日からだし楽しみよね」
勿体ぶって教えてくれなかった。と言うより、明日から学園って言わなかった? 初耳なんだけど……」
「明日から学園?」
「あれ……言ってなかったかしら? 明日、入学式よ」
まじか。準備はしたけど……心の準備は出来てない……
「大丈夫ですよね。準備できてますよね?」
「お金も払ってるし、性別にあっている服着てるし、大丈夫よ。あとは、努力次第ね」
「努力とは? 何でしょうか……」
「えっと……まあ、行けば分かるわ。うん。あ、後昨日言っていた先生に話しといたわ。カミールって言う先生よ。中々、変な人だけど、気にしないでね」
きっと、リムアムちゃんよりおかしな人なんていないだろう。絶対、驚かない。
「他の問題は、ライトちゃんが可愛すぎるくらいかしら……もしかしたらファンクラブなんてできてるかもね?」
「まさか〜、そんなわけないじゃないですか〜」
ことときライトは、こんな笑い話がフラグになるなんて想像もしていなかった。
今回は、かなり短くなってしまい申し訳ありません。この後は、おまけに続きます。
おまけ
今回のおまけは、カミールって名前が出たからこれの由来だと思った人もいるでしょう。が、カミールはお風呂入りながらパッと思いついただけなので由来は、ありません。なので、全く関係ないところから私のネタを切ります。
ビュフォンの針について
円周率は、円周÷直径のことですね。これは、多くの人が知っています。
しかし、円周率の求め方はこれだけではないのです。なので、モンテカルロ法の一つである、ビュフォンの針について紹介します。
床に多数の平行線を引き、針を落とす。その針が、平行線と交わる確率を考える。
ここでは、線より針が短いときを考える。
すると、(投げた針の数)÷(線に触れた針の数)=(円周率)÷1 になります。理由は、三角関数を使かうことになるのできっと三角関数アレルギーの人がいるのでやめておきます。
この問題のも面白いところは、円がなくても円周率が出てくるところです。不思議ですよね。是非、調べてみてください。
このラノベを通じて数学に興味を持ってくれたら嬉しいです。