一日の終わり
「そうね。あと、さっきの仮面の話だけど……」
仮面はやっぱり必要かも。今だって、夕飯を食べてるだけなのにずっと誰からも見られてるし……
「必要だと思いますけど……学園はどうしたらいいですかね?」
「そうね〜。……校則的にはダメなのよね。一応、ギルドから連絡してみるけれどダメでしょうね」
「そうですか……」
多くの目があるこの料理店だけでも大変なのに、あまり人の目がない学園に行ったら必ず問題が起きるだろう。
「だけど、ひとつだけ方法があるわ!」
「本当ですか?」
「そうよ。強くなればいいの。学園で誰にも負けないくらい」
脳筋だこの人……でも今は、生活に必要な魔法程度しかできない。しかも、攻撃するような魔法は使えない。理由は、そのような本が無かったからだ。
「どうしたら、強くなれますか?」
「私が魔術を教えてあげたいところなんだけど……仕事が忙しいからね……私の知り合いが、バーシェ学園で教師やってるから、聞いてみるわね」、
おお! それは、有難い。個別で指導してもらえるのは、色々上達するのが早いからな〜。
「ありがとうございます!」
「私からのお詫びだから……本当にごめんなさい……」
「そ、そんなに気にしないでくださいね……」
「私の気が済まないから、何かあったら行ってちょうだいね? じゃあ、そろそろ暗くなってきたから、家まで送るわ。帰りが、安全とは限らないから……」
「ありがとうございます」
夕飯からの帰り道。
「二人……ね」
? どういうことだ?
「どういうことですか?」
「二人あとをつけてきてるってことね。足止めの魔術を使っておいたから大丈夫だと思うけど……」
「足止めの魔術って、今日の昼使ってたやつですか?」
「そうよ。少しくらい教えとくわ。魔術は、魔法陣か詠唱しないと使えないの」
「え、でもさっきは……」
「魔道具の中には魔法陣が描かれているの。それに魔力を流せば使えるって仕組みね。問題は、魔道具が出回っていないことだけどね」
おお、魔道具。すごい異世界っぽい。
「魔道具は、どんなものがあるんですか?」
「あまり私も知らないけど……平民は良くて生活に使うくらいの魔道具ね。水を出したり、火を付けたり……詳しいこと言っても違いそうだから、学園でお願いするわ……」
魔道具でなんでも出来るなら、詠唱はいるのか? まあ、また今度でいいか。
「着いたわ」
「ありがとうございま……」
あれ、なんでリムアムちゃんは家知ってるんだ。教えた覚えはないのだが……
「なんで、家知ってるんですか?」
「まあ、あれね。あれがあれだからあれなのよ……また明日ね〜」
あ、逃げた。
「はぁ、ありがとうございました。また明日〜」
今日は、色々なことがあったなぁ。買い物行って、リムアムちゃんに怪しい所に連れて行かれて、気絶して、夕飯食べて……
結構、リムアムちゃんやらかしてたな〜。
今回のおまけは、500字以上あるので本編の半分くらいの量があります。気になった人だけお願いします……
おまけ
この前、ツイッターで好きな数学者のアンケートしたところピタゴラス一位、ガロア二位だったのでガロアの魅力を伝えたいと思います。
ガロアの生涯
ガロアは、1811年にパリの郊外で生まれた。父は、公立学校の校長でのちに町長に任命される。母は、親戚に法学、古典の教師が多かったらしい。
ガロアは、学校に通っていたが、体調が良くなく留年をしたそうだ。時間が余ったガロアは、あまり重視されていない数学を学ぶようにしたそうだ。すっかり、数学にはまり2日で2年間の内容を終わらせたらしい。数学は、すぐに飛び級したが科学と物理は嫌いだったようだ。
17歳で、素数次方程式を代数的に解く方法の論文を提出するように頼んだが、実際は、提出されなかった。この時、この論文は、紛失された。
18歳の時、ガロアの父が自殺。
理工科学校の受験に失敗(2度目)
理工科学校は、二度目までしか受験ができなかった。
師範学校に入ったガロアは、また論文を論文を提出。が、論文を預かっていた人が死亡し、またも論文が紛失した。
ガロアは、「ルイ・フィリップに乾杯」と言ったことで王の命を狙っているとされ逮捕。裁判では、無罪となった。
ガロアは、パリ市内のデモに参加をして、逮捕。有罪とされ、禁固6ヶ月の罪。
ガロアは、刑務所内でのいじめなどで不健康で老けていたらしい。
コレアが流行り、療養所へと仮出所。そして、失恋を経験した。かなり、ガロアは絶望していたらしい。つまらない色女に引っかかれて決闘を申し込まれたと言ったらしい。
決闘し、傷ついたまま放置されたガロアは、病院で弟に見守られて20歳で死亡。
他にも、師範学校時代のいじめなど多くのことを割愛いていますので、ぜひ調べてみてください。
この論文ラノベを通じて数学に興味を持ってくれたら幸いです。この論文ラノベを通じて数学に興味を持ってくれたら嬉しいです。