第十五話 戦闘開始
予想外の事態に硬直するレスト。
だが、そこは彼らしいと言うべきか。すぐさま状況を判断し、咄嗟に魔法陣を浮かべると、背後へと砲撃を撃ち放つ。
接近する光の奔流に、七海は素早く貫手をレストの身体から引き抜くと、空気を足場に大きく跳躍した。そのまま元の位置――四字と西加の間――に戻ってきた彼女に、素早く四字が剣を抜く。
「おっと、そうはいかないよ~!」
その剣が振るわれる前に腕を押さえ、七海は笑った。
更にもう片方の腕をも捉えると、ぎりぎりと押さえ込む。四字が鋭く睨み、斬気を放つが、少女の全身から放たれた闘志が不可視の刃を相殺する。
実力と言う点では互いに互角。しかし単純な腕力においては、菜々乃七海はナインテイカーの中でも上位に位置し、逆に四字練夜は下位に位置する。
故にこの体勢、この状況における主導権は、絶対的に七海にあった。
「んじゃあモーゲルラッハさん。打ち合わせ通り私は彼を抑えるから、後よろしく~!」
「お前っ……!」
何かを言おうとした四字を遮り、七海の脚が空を叩く。
瞬間的に暴風が巻き起こり、二人の姿が掻き消えた。七海が四字を押し切り、戦場を何処かへと移したのだ。
「練夜、七海! ぬう、お前達。よくも――」
「おっと。嬢ちゃんの相手は俺だぜ、きゃきゃきゃきゃきゃきゃ!」
緊急事態に対し、懐に手を入れ何かをしようとした西加の前に、男が現れる。
目を見開く幼女に、彼は舌なめずり。
「せっかくだから名乗っておこうか。俺の名前はギギール・エン。よろしく頼むぜ、おませな嬢ちゃんよぉ! きゃきゃきゃきゃ!」
両手を広げ、掴み掛かるように襲い掛かる。
不審者のような行動に小さく悲鳴を上げ、西加は咄嗟に縮みこんだ。直後、彼女の発明品が自動的に働き、周囲に球状の障壁を張り巡らせる。
この戦いの為に用意しておいた、特性の攻勢防壁だ。表面状には激しい電流が流れており、接触した者を即座に感電させ撃ち落す。正に攻防一体。
だが、そんな電撃を視認しながらも、男――ギギールは突撃を敢行し続けた。当然、障壁に触れた途端ギギールの手が、腕が、全身が感電し、焼け焦げていく。
あまりに無謀な行動に、西加が目を瞠った。
「お主しょ、正気か!? 900GW相当の電撃が流れるこの障壁に、素手で突っ込んで来るだと!? 命が惜しくは無いのかっ!?」
「きゃきゃきゃきゃきゃ! 惜しくねぇさ。少なくとも、俺の命はな!」
嗤い、ギギールは空を蹴る。
七海と四字がそうであったように、二人の姿が掻き消えた。障壁ごと西加を押し、無理矢理場所を移したのだ。
半数が消え、一気に寂しくなった上空で。レストは腹の傷を押さえながら、残った三人に苦虫を噛み潰したような顔を向ける。
「……いつの間に、彼女を味方につけたんだい?」
「何、ほんの数日前の話ですとも。偵察の為、この島を訪問した幾度目かの時に、偶々彼女と遭遇しましてな。駄目元でもう一度、交渉を持ちかけてみたのです。その時には此方の準備も大方整っていましてなぁ。余った予算を全てぶち込んで、美味しい料理を山ほど用意してみたのですよ」
まぁ、そもそも人間達の通貨などほとんど必要としていなかったのですが。
そう付け足すように呟いて、悪魔は続ける。
「そうしたら彼女、乗ってくれましてな。おまけに食事を囲むうちに存外息が合いまして。暫く出て行くどころか、協力してくれる運びとなった、という訳なのですよ」
いやはや、僥倖でした。
煙管を一吸い、朗らかに笑って、モーゲルラッハは灰を落とした。中身の無くなった煙管を仕舞い、レストの傷を注視する。
「しかし流石の貴方も、その傷は堪えるようですなぁ。先程から顔色が青いですぞ?」
「ふっ、そんな心配は無用だよ。この程度の怪我、直ぐに治せる。私の魔法の腕を侮って貰っては困るな」
「まさか、侮ってなどいませんとも。ですが――それなら何故、今すぐに治さないのです?」
冷たい指摘に、レストの片眉がピクリと揺らぐ。
逆の意味で、モーゲルラッハの眉が小さく上がった。
「いやはや、当たり前の話ですが。治す術があるという事は、それを阻害する術もあるという事です。それは魔法とは限りませんが、何にせよ、私や貴方のような上位者ともなればその術を持っているのは最早常識。でなければ、一撃で消し飛ばしでもしない限り永遠に勝負がつきませんからな」
「……そうだね。だが、その妨害を上回る治癒とて、あるはずだ」
「逆も然り、ですよ。貴方の治癒を上回る妨害術とて存在する。そしてそれを、貴方と同格の菜々乃七海が持っていないはずが無い」
それは真理であった。
レストが使う治癒魔法。その回復すら抜けない者が、同格――ナインテイカーの座に居るはずがない。
仮にレストが治癒魔法専門の魔法使いであれば、また話は違ったのだろうが。万能型ではあるものの、彼の専門は一応障壁魔法――即ち『盾』である。
それはそもそも攻撃を喰らわない為の力であって、負傷した際の手当てにまで及ぶものではないのだ。故にレストは、己の腹部に空く穴を即座に完治させられない。
「最も、最低限の治療は出来ているようですがな。血はほとんど止まっているようですし、徐々にですが傷も治っているようです。まあ、その調子だと傷口を塞ぎ切るだけでも、二日は掛かりそうですが。いやはや、恐ろしい貫手だ」
「それで。そんな重症の私相手に、三人がかりで来るつもりかい? もう少し、分散しても良いのでは?」
「ご冗談を。『極剣』四字練夜は、同じナインテイカーである『無現』菜々乃七海が抑えています。『速狂士』こと物宮西加は科学者兼発明家であり、貴方達ナインテイカーの中では戦闘力という点で大きく劣る。ギギール君でも充分抑えられるでしょう。脅威となるのは、貴方一人なのですよ。そこに万全の態勢で臨むのは当然の事です」
「腹に穴の空いた男一人に、大仰な事だ」
「大仰で結構。私は貴方を過小評価するつもりはありません。その魔法の万能性、圧倒的な戦闘力……正直これでも、不安な位ですとも」
モーゲルラッハが、その頭の帽子を取る。
くすんだ銀色の髪を露にし、翁は帽子を一振り。溶かすように虚空に消すと、全身の魔力を一気に活性化させ、噴出させる。
そうして一度体外に放出された黒き魔力は、巻きつくようにモーゲルラッハの元へと戻ると、肌に染み込んだ。全身を漆黒に染め上げた彼の姿は、正に悪魔と形容するに相応しい。
「それが、君の本気か」
「その通りです。では、此処で一つ。さあ――場所を、変えましょうか」
口角を吊り上げ、モーゲルラッハは宣言する。
途端、背後の少女が大きく後退。同時に手を前に出し、その力を行使する。
ぶわりと、放出された力が半円状に広がった。力は獲物を狙う大蛇の口のようにモーゲルラッハ達を呑み込むと、がぱりと閉じ、レストまでもを無情に呑み込む。
傷の痛みと消耗により反応が遅れた彼に出来たのは、咄嗟に障壁を張る事だけだった。
球状の防御障壁の中から、外を窺う。
(此処は……異空間の中、か)
そこに広がっていたのは、黒だった。
先程までの、星星輝く夜空とは違う。コールタールのように粘ついた、邪悪な黒。
感覚からレストは、此処が通常の空間とは異なる世界――異空間であると理解する。間違いなく、あの少女が作り出したものだろう。
「わざわざ周囲を気にしないで済む戦場を用意するとは。万全の態勢が聞いて呆れるな」
「いやはや。それは勘違いというものですよ」
ぼんやりと、黒の中に声が響く。
闇を割って現れたのは戦意充分のモーゲルラッハと、アンマリー・ロッテ。
「貴方もお気づきの通り、此処は彼女――ミナリーさんの造った異空間の中です。流石に貴方の創る世界ほど大きくはなく、広さとしては地球と同程度の球形ですがな。ただ一つ、優れている点として、その強度があります」
「……此処は私を封じる、牢獄代わりということか」
「ご明察。ミナリーさんは特に封印について詳しい方でしてね。今回、この島の封印を解く方法を見つけたのも、彼女なのですよ」
さらっと己等の目的をばらしながら、悪魔は続ける。
「そのミナリーさんが外から全力で維持し続けている、異空間という名の牢獄。幾ら貴方の力でも、易々とは抜け出せませんよ」
「余程確実に、私を仕留めたいらしいな。君達は」
「勿論ですとも。……元から強固だったあの封印に、更に強固な封印を上書きするように掛け直したのは貴方でしょう? そのせいで、長年掛けて用意していた封印解除の法が無意味になってしまいましたからなぁ。いやはや、ミナリーさんと出会えなかったら今頃どうなっていた事か」
「それで、私を真っ先に排除しようというわけか」
「ええ。また新たな封印を掛けられでもしたら堪りませんので。此処で確実に、潰させて頂きます」
拳を握り締め、腰を落とし、殴打の構えを見せるモーゲルラッハ。
隣のアンマリーもまた、人程もある巨大なメイスを出現させ、その手に構える。
問答の終わりを悟り、レストはちらりと腹部の傷に視線を向けた。
(もう少し時間が欲しかったが……仕方が無いか)
未だポタポタと血を垂れ流し続ける傷に見切りをつけ。レストは障壁を解除すると、周囲に魔法陣を浮かばせる。
「おや。防御を解いてよろしいので?」
「その気になればこの障壁の内側に転移出来る君相手では、邪魔にしかならないだろうさ。ならばその分のリソースを、君達を打倒する事に回した方が余程建設的だ」
「ほっほっほ。やられる前にやれ、というやつですかな。いやはや、それはまた何とも――」
一切の予備動作無く、悪魔の姿が掻き消える。
飛行魔法で瞬時に移動したレストの頬を、拳が掠った。
「強引で。愚かな選択ですなぁ」
「っ、それはどうかな。試してみなければ、分からないさっ」
背後のモーゲルラッハへと、無数の光砲が殺到する。
だが当然、瞬間転移の使える彼には当たらない。悠々と漆黒の空間の中を跳びながら、悪魔は可笑しそうにせせら笑う。
「私を警戒するのは結構ですが。良いのですかな? 私だけに意識を向けていて」
「っ、後ろか――」
気付けば背後から、シスター服の女。
翼を露にしたアンマリー・ロッテが、その手のメイスを勢い良く振りかぶる。
透き通るような青色の障壁と、暴虐の棍がぶつかり合い、火花を散らした。
「除け者にされると、寂しいですよ。此方にも構って下さい」
「大した豪腕だ。筋肉の付けすぎじゃないかい」
「乙女に言う台詞ではありませんね。それ」
にこやかな顔に微かに怒気を表して、アンマリーはメイスを握る手に力を籠める。
ビキビキと、障壁に皹が入って行く。このままでは五秒と持たない。
悟り、レストは後方へと跳んだ。直後障壁が砕け散り、追撃を掛けようとするアンマリーだが、四方から飛来する砲撃がそれを阻む。
追撃を抑え、しかしレストに安堵する暇は無い。既にモーゲルラッハが、己の至近へと転移して来ているのだから。
「随分と苦しそうですな。早く楽になったらどうです、かっ」
「そうはいかないさ。君達程度に負ける程、私は弱者ではないのでねっ」
レスト、モーゲルラッハ、アンマリー。
三人幾度となくぶつかり合いながら、時は過ぎて行く。
この戦いに一先ずの決着が付いたのは、それから四十分後の事である――。
~~~~~~
「どうして此処に。という顔をしていますね」
時は戻って、現在。九式記念公園にて、アンマリーは己を睨む少年少女達へと語りかけた。
魔導機を握り締めるリエラが、汗と共に応える。
「そうね。あんたが私達の思っている通りの人物なら、今頃レスト達が相手をしているはずだったんだけど」
「それは間違っていませんよ。確かに彼等とは戦いました。そして打ち倒したのです、レスト・リヴェルスタを」
「師匠が……!? ありえません、そんな事っ。嘘に決まっています!」
信じられない、と綾香は叫ぶ。
レストが絶対に負けないと思っている訳では無い。同じナインテイカー相手ならば、負ける事もあるだろう。
しかし、この手の手合いに彼が負けるとは、綾香にはどうしても思えなかったのだ。
その妄信を、メイスを取り出した天使が嘲笑う。
「残念ですが、事実です。まあ正確に言えば、死の直前まで追い詰めた所で、殻に籠もられてしまったのですが」
「殻……?」
「はい。特性の障壁を何重にも張り、その中に閉じこもってしまったのです。空間の連続性も断絶されているので、モーゲルラッハさんの転移でも内部には入れないようで。仕方なく、モーゲルラッハさんとミナリーさんを残して、私だけが封印を解きにやって来たのですよ」
その言葉の衝撃は、あまりにも大きかった。
あのレストが殻に閉じこもり、時間稼ぎのような真似しか出来ない。彼のことを知っているからこそ、信じ難い光景だ。
加えて言うならば、
「他のナインテイカーはどうしたのよ? 数は互角だったはず。なら、あんたが抜け出して来れるはずが……」
「そこは色々あったのです。詳細を話す必要は無いでしょう、知ったところで無意味な事です。それでは、そろそろ」
「っ!」
瞬間的に、リエラ達一同は身を強張らせる。
彼女――アンマリーから感じる戦意が、一気に跳ね上がったのだ。もう質問タイムは終わり、という事なのだろう。
翼を揺らし、メイスを手に一歩を踏み出すアンマリーに対し、リエラは急激にその魔力を高ぶらせ。
「機構融合!」
躊躇いも泣く、真機の使用を宣言した。
虚空より飛来した赤き装甲が、彼女の魔導機と融合する。
「魔導真機――アルダ・ハインツェリオン!」
赤き大剣を手にし、リエラは皆を庇うように前に出る。
真機の使用を渋っている余裕は無い。レストを倒したと豪語する相手の実力を鑑みて、彼女は迷い無くそう判断したのだ。
(このメンバーの中じゃ、真機が使えて接近戦に向いてる私が前衛を張るべき。後はクーリエも、行けるかな。藤吾は……あいつなりの拘りがあるし、そう簡単には――)
真機を、使わないだろう。
そう考えるリエラの隣に、地を踏み鳴らし少年が並ぶ。
「……藤吾? あんた――」
「侮ってもらっちゃ困るぜ、リっちゃん。俺も、こいつも。成長しているんだ」
くるくると愛用の魔導機、TAKENAKAを回した藤吾が魔力を高ぶらせる。
まさか。そう思うリエラ達の前で、彼は勢い良く宣言した。
「機構融合!」
途端、虚空よりエメラルドグリーンの装甲体が飛翔する。
同時に、彼の魔導機からその象徴とも言えるドリルが外れ、代わりに装甲体が接合した。
変形し、巨大な槍と化した相棒を軽く振るい、藤吾。
「魔導真機――鋪至神槍」
宣言し、風を周囲に侍らせる。
容易く拘りの魔導機を捨てた彼に、リエラは目を見開いた。
「良いの? 藤吾。あのドリルは、あんたにとって――」
「それなら心配いらないぜ、リっちゃん。ようく俺の周りを見てみろよ」
不敵に笑う彼に促され、視野を広げてみれば、おかしな物が目に入る。
槍を構える藤吾の周囲に、奇妙な物体が浮かんでいたのだ。それも、一つではなく二つ。
そしてその形に、リエラは見覚えがあった。というか見間違える訳が無い、何故ならそれは。
「TAKENAKAのドリル? え、何で? っていうか増えてるし」
「ふふふ。良くぞ聞いてくれましたっ」
アンマリーから視線を外さす、藤吾が答える。
その顔が何処か自慢げで嬉しそうだったのは、多分見間違いでは無い。
「実はここ数日の間に、物宮研究部を訪問してな。魔導機を改造してもらったんだ。真機を使っても、TAKENAKAの象徴であるこのドリルが無駄にならないようになっ」
「で、結果がこれ?」
「そうだ。自律稼動式浮遊兵装――『竹中んねる』。あのナインテイカー・物宮西加博士謹製の武装だぜ」
「物宮西加? あの『速狂士』の? よくそんな人に改造してもらえたわね」
リエラが素直に疑問を口にすれば、藤吾は苦笑して。
「ははっ、まあ運が良くてさ。部員の皆とあーでもないーでもないと唸っていたら、ひょっこりと参加して来てな。この間の高天試験を見て、俺に興味を持ってくれたらしい。それで、改造に協力してくれたんだ」
「そう。じゃ、頼っても良いのよね?」
「ああ。生まれ変わったTAKENAKAの力、見せてやるぜ!」
藤吾が息巻き、リエラが構える。
すると、彼女等の身体を後方からの力が包みこむ。
「私も、無駄に過ごして居た訳ではありません。全力でサポートします」
「……援護は任せてください」
補助魔法を飛ばした綾香と、背後に魔法陣を浮かばせたニーラだ。
振り向かずとも、二人の気合の入りようが分かる。敬愛する主を、師を打倒したとのたまう敵に、戦意が漲っているのだろう。
更にはヤケクソ気味に頭を掻きながら、刀を抜いたクーリエがリエラ達の横へと並ぶ。
「あぁ畜生。どうしてこうなった」
「怖い? なら逃げもいいけど、クーリエ」
「ほざけ。どうせこの時間この状況じゃあ島外への船も飛行機も、運航しちゃいねぇよ。そして島に居るのなら、あいつが封印を解いた時点でお陀仏確定ってんだ。死にたくなきゃ戦うしかないじゃねぇかっ」
だから、仕方が無いけど私も戦う。
そう無言で主張して、正眼に構えるクーリエに、リエラはそうこなくっちゃと笑って返す。
敵は間違いなく強大だ。しかし自分達には仲間が居る。こんなにも、頼れる仲間が。
(なら、負けると決まった訳じゃない。どんな相手だって、きっと勝ち目はある!)
決意露に、翼広げる天使を睨む。
強い意志の籠もった視線に晒されて、アンマリーは怯む……どころか酷薄に嗤い、メイスを一振り。
「良いですね。そうです、もっと足掻き、昂ぶってください。そうして熟成した美味な魂を喰らいながら、封印の解けるさまを眺める。ああ、何て素晴らしい未来でしょう」
恍惚に表情を歪め、その身の力――神力を爆発させる。
驚異的な力の奔流。それでも、リエラ達に怯みは無い。
五人、心一つに敵を見据える。
「では、狩るとしましょうか。久しぶりのご馳走です。じっくり、味わわせて下さいね?」
美しく響くアンマリーの言葉と共に。月夜の戦闘は、いよいよ本格的な始まりを告げた。




