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教授の下の職階は?

「助教授」


 と答えてしまったそこのあなた。残念ですが不正解です。


 助教授という職階が廃止されたのが2007年です。割と最近と言えなくもありません。


「助教授が廃止されて、今年度から准教授になります。」


 というような大々的なアナウンスがあった訳でも無いので、比較的リアルタイムで大学や短大に関わっているのでなければ知らなかったとしても仕方がないでしょう。


 164kだって最初から知っていた訳ではありません。准教授の事を知ったきっかけは、あるテレビドラマです。


 結婚詐欺師が助教授を名乗って事を運んでいたら、既に助教授が廃止されていた事から正体がバレたという内容で、なぜだかその場面で言い争う音声だけ聞いていた覚えがあるのです。


 だから、番組名も出演者も放送された時期も覚えていません。


 その後、三十年ぶりに連絡をもらってお客様になった中学時代の養護教諭が、短大の准教授になっていたなんて事もあったから覚えていただけなんですけどね。


 なぜ助教授が廃止されたかについては、Wikipedia等で調べて見て下さい。簡単に触れておくと、助教授では教授の下働きとして連想されるから職階としての職務にそぐわないからと言うことの様です。


 実態は教授の奴隷同然な例もあった様ですが、本筋では独立した研究者であり教育者でもあるはずで、特に助教授を英訳した[アシスタントプロフェッサー]がそのまんま[教授の助手]と解釈されて都合が悪いという理由もあった様です。


 准教授の准は准尉とか准将とかと一緒で、教授に次ぐ職階を表すにはこちらの方が適切でしょう。


 制度の改正によって助教授と准教授では職務や職責に違いが出ていますので、正確な内容を知りたい方はやはりWikipedia等で確認して下さい。


 自分が知っているつもりでも、制度が変わったりとかいろんな理由で実際とは違ってしまっているというのは良くある事です。


 164kの見た範囲で、[助教授]と書いてしまっている例がなろうで2件ありました。連載中の作品では感想欄で指摘させていただきましたが、もう一作は完結済みだったのでとりあえず放置していたら誰のどの作品だったか忘れてしまいました。


 他にもあるかもしれませんが、わざわざそれだけのために発掘作業をするほどの事でもないでしょう。


 作品の根幹に関わるような事ではありませんが、現代劇でリアリティーを構築しようと思うなら自分の常識を一度疑って見る事をお勧めします。


「この作品世界では助教授なんだ!」


 と言い切って、それで押し通してしまうのも一つの方法ではあるのですけどね。

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