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先生、軌道エレベーターって

 全く同じタイトルのメールを、赤松健氏のところに送ってあります。


 なぜかって?


 赤松氏の連載中の新作[UQ HOLDER!

]に軌道エレベーターが登場するからで、軌道エレベーターってのも前回取り上げた静止軌道と同じように「赤道上にしか存在できない」ものだからですよ。


 UQ HOLDER! における軌道エレベーターは、日本の「都にそそりたつ」という事になってるんで、当然赤道上には無いわけですね。


 UQ HOLDER! の世界は[魔法先生 ネギま!]から100年後ということなので、


「魔法で作って魔法で維持されているのだ!」


と断言されてしまえば返す言葉が無い世界観なのは致し方無いところです。


 野暮を承知でリアル世界の軌道エレベーターについて話をしておくと、先ず第一に衛星軌道を遥かに越えるほど高い(長い)、しかも細い物となると、地球の自転による遠心力が無視出来なくなります。

 とてもではありませんが地面に垂直になんて立って居られません。地軸と垂直な方向に傾いてしまいます。


 ではどうやって作る事が想定されているかというと、先ず最初に静止軌道から地上に向けてケーブルを降ろします。

 次に降ろされたケーブルをガイドにして構造材を組み付けて行きます。

 ある程度出来たら、重心が静止衛星軌道から外れないようにするために、更に上空に向けて伸ばして行きます。


 つまり、どうやっても地上から宇宙へと積み上げて行く方法では作れないので、少なくとも構造の半分以上は静止軌道からぶら下がっている訳です。


 いずれにしても現行程度の技術水準で実現出来る物ではなく、今のところはまだ夢物語に過ぎませんけどね。


 それこそ天文学的な費用が必要な割に、短期的には経済的なメリットが少ないのが宇宙開発という分野で、それこそ


「ロマンで飯が食えるのか!?」


というのが笑い話でも何でもない現実だと言うね。

 それでも、ロマンや探求心から外れて体面やら名誉やらを中心に据えて事を運ぶと、狙ったかのように大惨事が起きるのも宇宙開発という分野です。


 その辺りは前回も触れた[宇宙へのパスポート]を読んで頂けると良くわかると思います。

 絶版になって久しいのだけれども、今ならJコミで全巻無料で読む事ができます。


 おっと、そう言えばJコミは赤松氏の運営している会社でしたね。

 ちょうど落ちがついたようなので、今回はこの辺で。

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