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青き碧の仲間たち  作者: 高階闇堂
高校受験編 とある事件と出会い
3/13

西条唯貴 試験会場にて

二人目のメインキャラ、唯貴、登場。

同じころ。

西条唯貴(さいじょうゆうき)は、まだ人もまばらな教室で、一人席に座っていた。


試験開始までは、まだまだ時間がある。

だが、早すぎる到着についても、遅刻するよりはましだと、彼女は後悔していなかった。

むしろ――

家にいたほうが落ち着かない。

そんな心理のほうが強かった。


受付を終えた教室には、すでに暖房が入っている。

それでも、空気の底には、まだ冷たさが残っていた。

唯貴は、膝の上でそっとスカートの裾を整えた。

派手さはないが、清潔感を意識して選んだ服装だ。

試験の場に相応しいかどうか、その一点だけを考えていた。


家を出る前にも行っていた持ち物確認を、意味もなく何度も繰り返してしまう。

受験票、筆記用具。

机の上に整然と置かれたそれらに、何度も目を落とす。


やることは、やった。

その確信はある。


ここで過ごす三年間のビジョンも、彼女の中には、すでにはっきりと思い描けていた。

それでも――

胸の内は、未だに落ち着かない。


時計の針の音は、こんなにも大きく響くものだっただろうか。


誰一人として無駄話をする者はおらず、教室には静かな緊張だけが満ちている。

その中で、唯貴は昂った気を鎮めるように、そっと息を吐いた。

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