episode9
魔界の森深く。ポツンと1軒の家が建っていた。
「美しい...実に美しいぞ...」
ベッドに横たわったノワールの頬を愛おしげに撫で魔人は愛でていた。ノワールの姿は魔界にいるので美しい銀髪の吸血鬼姿だった。
「あぁ、銀の髪に血の紅がよく映える...」
魔人はうっとりとしながらノワールの髪へと手を伸ばす。そして一房の髪を取り口付けた。
「...ん...ココは...??」
ノワールは気がついたのかゆっくりと目を開けた。
「ココは私と貴様の愛の巣だよ、ノワール。」
「?!」
魔人の存在に気が付いたノワールは逃げようとしたが、力が入らない。
「吸血鬼に効く香を炊いたんだ。気に入ってもらえたか?」
「...コノ野郎...」
「口が悪いな。美しいお前には似合わないが...その声を封じるのはしたくない。そこは我慢してやるか。」
魔人は気に入らないと言いつつもノワールの全てが手に入った喜びで、そんな事はどうでもいいと言わんばかりにノワールへと顔を近づけた。
「来るな!」
ノワールは必死に抵抗しようとするが、香のせいか思ったように力が入らないでいた。
「つれないな。しかし、もう貴様は私のモノなのだよ...?」
「んぅ!!」
魔人は強引にノワールへと口づけた。
ノワールは気づくと涙を流していた。
「涙まで美しいとは...。ノワール、貴様を手放すことは絶対にないと思え。」
「...ブラン!!」
ノワールは力無くブランの名を呼び涙を流し続ける。
「他の男の名前を呼ぶことは許さない。...自分が誰のモノになったのか身に覚えさせないといけないな」
魔人はそう言うと、手荒にノワールの衣服を剥ぎ取った。
「白い陶器の様な肌...お前は一体どれ程まで私を虜にさせるつもりなのだ?」
「嫌だ...やめろ...」
「さァ。これからお楽しみの時間といこうか。」
魔人はノワールの震えた身体へと手を伸ばし...無理矢理彼を抱いたのだった。
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それからどれ程の時間が経ったのか。ノワールの身体には魔人のつけた刻印が無数に散らばりつけられていた。
「あァ...白い肌に紅い刻印が美しく映えるな...」
そう言いながら魔人はノワールの身体を撫でつけた。
「ノワール。貴様は私の愛おしい人形だ。」
かれの長い銀の髪に手を伸ばし、そっと口づけそう言い放つ。
ノワールは涙を流し続けながら意識を飛ばしてしまったため、魔人の好きなように、されるがままになっていた。
「しかし...あの人間...ただの神父ではないな...。」
魔人はブランの事を思い浮かべ空を睨みつける。
「私の人形は決して渡しはしない...絶対にだ!!」
魔人は空からノワールへと視線を移し彼へと口づけた。ノワールは本当に人形になってしまったかの様に微動だにせずただただ深い眠りについている。
「あぁ、早く目を覚ませてその美しい紅い瞳で私を見つめておくれ...」
魔人の声は蜜の様に甘ったるくノワールへ語りかけた。そして熱い眼差しを向けるのであった。




