episode13
翌日、朝日が天へと昇った頃、ブランは教会にいた。
そして女神像へと祈りを捧げている。
「...ブラン、もう起きていたんだな。」
ブランは声のする方へと顔を向けた。
「ノワールか。おはよう。」
「おはよう。ブラン」
ノワールは身に親しんだシスター服に身を包んでいた。ブランはその姿を見ると嬉しそうに目を細める。
「やっぱりお前はその姿が一番いいな。なんだか背徳感も感じるしな。」
「このスケベ野郎...」
「ハハッ。悪い悪い。冗談だよ、冗談。」
そう言いつつもブランはノワールの腕を引き強く抱きしめた。
「女神様が見ているぞ?いいのか、神父様?」
「それはマズイな。」
そう言いながらもブランはノワールを離す気は無いらしく、逆に力を込めた。
「...おい...」
ノワールは少し焦りを感じた様子だが、ブランは気にしなかった。
「今は許してくれ。お前がいると言う幸せを噛み締めてんだ。」
「...仕方ないな...」
仕方ないと言いつつもノワールはブランの背へと腕を回した。そしてブランはノワールの頬へそっと手を添えると自分の方へと顔を向けさせ、そっと口づけた。
「...オレもお前の事言えないな。こんなことされて嬉しいなんて。」
「良いじゃねぇか。女神様もきっと祝福してくれるさ。なんてったってオレとお前だからな。」
「...たく。お前と来たら。」
二人は顔を見合わせ笑い合った。
そうしていると、外からいくつもの笑い声が聞こえてくる。
「子供達が来たみたいだな。」
「そうだな。...ミカエル起こしてくる。」
「あぁ。頼んだ。」
ブランは子供達を出迎えに教会の外へ。ノワールはミカエルを起こしに寝室へと向かった。
二人はそれぞれ子供達を迎える準備を始めながら、これから訪れる平和で幸せな日々に思いを馳せた。
そんな二人を女神像は神々しく見守っていた。
外では教会に咲く白い無数の花々が風にふかれ揺らいでいた。まるでこれからの未来へと祝福するかのように。




