episode12
人間界の教会へと帰ってきた三人は、疲労が溜まっていたのか、すぐさま教会の裏の1軒の家へと入っていき寝室へと向かった。そして三人並んでベッドへと入る。
最初にミカエルが緊張の糸が途切れたかのように眠りへとつく。その様子を彼を挟むように横になったブランとノワールは温かい目を向ける。
「...寝ちゃったな。」
「あぁ。余程疲れていたんだろうよ。」
「フフッ。こうして見るとただの子供だな。」
「ノワール。」
「ん?何だ、ブラン?」
ブランがノワールの名を呼び、ノワールは彼に応える。
「...お前がいない間生きた心地がしなかった。オレにとってお前は無くてはならない存在なんだ。」
「急にどうした?」
「言葉にしないといけない様な気がしてな。」
「フハッ!何だソレ。」
ブランがノワールを見つめる。その眼はまるで愛おしい者へと向けるそれであった。
「...視線が恥ずかしいぞ。」
「そんな事は無い。」
「即答かよ...」
ノワールは呆れつつも笑みを浮かべている。
「また...またブランに会えて、ココに帰って来れてよかった。もう会えないかと...帰れないんじゃないかと思って...ッ。」
「ノワール泣かないでくれ。安心しろ。もうお前を手放しはしないし、守り続けると誓う。」
「ブラン...」
「...チョット。僕を挟んでイチャつかないでおくれ。」
いつの間にかミカエルは目を覚ましていたようだった。そんなミカエルに二人は恥ずかしく思ったのかノワールは顔を赤くし、ブランは目を逸らした。
「まったく...僕の新しい母様と父様は息子の眼を気にしないものなのかな?」
「「ミカエル!!」」
母様と父様と呼ばれ、二人は少し気恥しくなった。
ミカエルはそんな二人の反応をを見てなんだか楽しい気分になった。
「さぁ、今日はもう眠ろう?」
「そう言えば、明日は久々に孤児院の子供達が教会に来る日だな。」
「孤児院?」
「そうだ。ミカエルと同じくらいの年頃の子供達だから友達が出来るかもな。」
「僕に友達...出来るかな...??」
「心配いらないよ。子供達はいい子達だし、ミカエル。お前も優しいヤツだからな。」
ノワールが笑顔でミカエルへと言うと彼は照れたのか毛布へと潜り込んでしまった。
そんなミカエルの様子にブランとノワールは笑い合った。
「さぁ、明日に向けて眠ろうか。」
「おやすみ、ノワール。ミカエル。」
「うん。おやすみ。」
「...おやすみなさい...」
そうして彼らは深い眠りへとついたのであった。




