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花の葬送  作者: 朱音小夏


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episode1

紅い月が夜の街を照らしている。

街中が静寂に包まれている中、街には禍々しい魔物が溢れてくる。

街を荒らそうとしている魔物を二筋の光が差す。

長い銀髪を揺らしながら二本の剣でまるで踊るかのように次から次へと魔物を殺していく。

一見美しい光景のようにも見えてしまう様は映画のワンシーンの様であった。

その踊りから逃げ出した魔物は安心したのも束の間一発の弾丸で死にゆく。

辺り一帯の魔物を消し散らした後には紅く染まった街が美しい月明かりにより、元の街並みに戻っていく。


「今夜もヤツは現れなかった...」


剣使いの銀髪の男、ノワールはそう呟いた。

紅い瞳が宝石の様に光り輝き辺りを見渡した。


「そーそー簡単には姿を現さないだろうよ。」


銃使いの神父服を着た体格のいい男、ブランがそう応えながら一仕事終えた一服を吸い始める。


「酒が呑みてぇな...」

「少しは控えてみたらどうだ?タバコに酒とか神父らしく無さすぎるぞ。この無神論者め。」

「お前はいいのかァ?オレの血が飲めなくても?」


不意をつかれた発言だった。

ノワールは吸血鬼であるから、血が飲めなくなるのは非常に困る。しかも、ブランの血は稀血であるため吸血鬼にとっては喉から手が出るほど手に入れたいものである。そのためノワールは発言したブランを睨み付けた。


翌朝、ノワールは朝食の準備に取り掛かっていた。

今の彼の姿は黒髪短髪の黒目でどこからどう見ても人間の姿だった。

それに加え、ノワールが身にまとっているのはシスター服。これは完全にブランの嫌がらせだと思っているが甘んじて受け入れている。


「腹減ったァ。メシまだか?」


朝の祈りを終えたブランがタバコを吸いながら現れる。


「タバコ吸いながらキッチンに入るなって何度言わせんだよ...」


丁度朝食の仕度を終えたノワールが苦言を申し入れる。


「今日は孤児院の子供達の他にも近所の子供も来る日だろ?」

「あァ。マザー達も子供達もお前を気に入ったみたいでよかったよ。」

「何度言うんだよ。吸血鬼が子守り出来ないとでも思ったか?」

「いや、愛想がよくできんだなと感心してんだよ。」

「うるせぇー!さっさとメシ食うぞ!」


一連のじゃれ合いを終え朝食をた食べる。

食事を終えようかという時、外から賑やかな笑い声が聞こえてきた。


「子供達が来たみてぇだな。」

「サッサと片付けっか。」


そう言うと二人は食事の片付けをし、子供達を迎え入れる仕度を始めるのであった。

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