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【プロットタイプ】彼女はリアリストなのか

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

覚悟ガンギマってると、リアリストとロマンチストの差ってそんなにないよね。

へっへっへっ。※作者のガチ笑い。

ふと愛用の櫛を見てみると、歯の間に緑青が付着していた。金属が酸化する時に起きた錆。このままでは元の機能を損なうだろうと、綿棒と消毒アルコールを用意した。

鏡花がテレビを見ている。この曜日のこの時間には、テレビの前に座り、じっとそうしている。

――もう何時までもキュンキュンしたくて!!

――運命の出会いを信じてるんです!!

甘ったるい、夢見る様な話が飛び交っている。しかし鏡花自身はさほど興味がないのか、大きなくしゃみを一度ぶちかました。夢もへったくれもない現実があった。

「そんな大恋愛ばっかやってっと、結婚生活大変だぞ〜。修羅を潜ってでかくなるんだから。

看護師さん見てみろ。あの方々は白衣の天使じゃなくて、白衣の戦士だから。人の生死を賭けて戦ってる人に夢とか見るなよ。失敬な奴らだな」

関係の無い言葉を連ねるのは、何時もの事である。傍から見ると何の文脈もない思考回路を有しているが、本人なりの理論を持ってして言葉を吐いている。

其れは今見ている番組のタレント達と同じなのだろう。ロマンチストも一見すると何の脈絡もない論理の中に、自分なりの論理を導き出すから。

「ねぇ、そう思うでしょ? 瑠衣たん」

「どっちの意味で?」

「大恋愛ばっか求めてやってっと、単調な現実に飽き飽きして、刺激求め浮気すんぞって」

そんな話だったか? お前も非難しているロマンチストばりに理論飛躍してんぞ。

此奴は現実に晒される余り、俺に対しても甘さを一切求めないが、如何せん理論が飛躍を繰り返す為に、こう行ったロマンチストと話している気分になる。つまり、話の脈絡が見えない事がままぁある。だが読めないのならば、話す意味はない。

「どうでも良い」

それよりも、もっと有意義なことをしたい。

歯の間の汚れをある程度取り除いた後、隣に座る鏡花の髪に突き刺して、そのままするりと毛先まで下ろす。心做し、汚れを取り除いた方が滑りが良くなった気がする。

そうして大人しく梳かされていると、ぽつりとこんな事を言った。

「あんさ、瑠衣たん。次の誕生日、私の気が変わらなければが櫛が良いな」

「お前、ロマンチストかリアリストか分かんねぇな」

「結構リアリストだと思うけど」

そう話した時の血走った目は、リアリストだと裏付けていた。

鏡花のくしゃみは『ぶへっくしょい』という色気もないくしゃみです。

んで気まぐれなので、思考回路も一分一秒毎に変わります。でも本人なりの理論はあるので問題は無し。

看護師さんって大変なんだよ。

人の生死掛かってんのに、ゆとりとかある訳なかろうて。それどころじゃねぇー!!


※この時点で相当飛躍してるね!? ○ーボボじゃん。


そろそろ元に戻ろう。ちゃんとしよう。


リアリストとロマンチストって、覚悟ガンギマれば大差ないんですよ。

リアリストは現実を現実のまま、ロマンチストは理想を現実にしてしまうので、大差がない。

これが大体今回の言いたいこと。


『櫛を送る』って意味、分かりますかね?

相手の健康とか美を願う。

『苦』や『死』を連想させる事から、『苦しい事があっても、死ぬまで添い遂げよう』。

今回はその後者の意味です。


これ願うのって、ロマンチストだと思うんですよ。

人生何があるか分からんし、苦労して離婚とかするご家庭いっぱいいらっしゃるし。

でも其れを分かってるリアリストである鏡花が言ってるんです。つまり、

『苦しいことがあっても、死ぬまで添い遂げる。これはただの空想にさせない』という意味です。


『お前、リアリストかロマンチストか分かんねぇな』

リアリストの癖にロマンチストみたいな事言いやがるな。でも覚悟ガンギマれば大差ねぇな。


鏡花、浮気性だけどねぇ。

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