8 島にもは【格差】が広がりつつあり~天国と言うわけでもありませんでした。
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<歴史>
俺が転生した世界は・・【なーロッパ】よりも~遥か古代である
【採取】から【定住】への過渡期であり、どの大陸も部族の争いが絶えない
村には【教会】が無く、【まじない師】や【巫女】が神の声を聴いて村人を導くのが一般的だった
世界には【貴族】はおらず、頭が回る者・力の強い者が勝ちあがって行く状態である
大陸では【剣王】や【魔王】を名乗る一族が出始め、先端技術である【帆船】が発明された
【青銅器】による武器が【黒曜石】を駆逐している(鉄器はまだ登場していない)
温暖期→寒冷期への転換期であり、世界中が【縫製技術】向上や【染色技術】が発達する過渡期である。
<おまけ>として、この世界には【魔法】が存在する。長くイリオモーテ島では【儀式】が行われていなかったが、前酋長(祖父)が西洋文明の取り込みを宣言し【教会】を立てて【魔法】や【ジョブ】を積極的に伸ばす政策を取った。
だが、古いしきたりを大事にする者(兄弟)から反発が起こり【内戦】となり、祖父は死亡するが魔法攻撃の有効性が島民に浸透し・・「西洋の文明を取り入れても、古い文化を守っていけば問題ない」と言う風潮になり【和平】が行われた。
先生でもある父が・・「さあ。今日はここまでだ~夕方になるから、もう帰りなさい。私の生まれ故郷では【魔物】が出やすいのだ。」と、言うと・・
「「魔物!聞きたい・・」」と、子供らのテンションが上がるのだが・・
「じゃあ明日、その話をしてあげよう。」と言う事になったのだった。
<お父さん!魔物の話し~早く~> 俺である。(悪いか5歳なのだ!)
夕食は【タロイモ】と【何か】を、バナナの皮で包んで庭の土窯で蒸し焼きにしたものだったが、俺が興味を示すも・・
「坊ちゃん!綺麗な顔に焼けた石が飛んできますぜ!離れておくんなせえ!」と、料理番の人に言われ、見せて貰えなかった。
近くで【俺と年が近い子供】も手伝いをしていたのだが、料理番も使用人も意識して俺と【使用人の子供】との距離を取らせている感じだった。
俺は【昭和】の時代を生きて来たので【そういう】事が日本でも【有った】ことは知っている。
俺の家も、いわゆる【旦那衆】だったことから「遊ぶ子を選びなさい」と真っ直ぐ親から注意されていたのだ。
おそらくは【イリオモーテ島】は、数十年前までは【格差】など無い世界だったのだろうが、西洋文明を取り入れると言うことは【そう言う】事も慣れておかなければならないのだろう。
しかし俺は・・・
「この子達と遊んで来ても良いでしょう?」と料理番に話し掛けると・・
「シロップ坊ちゃんには敵わないですなあ」・・<お前達、坊ちゃんから【色々】教えてもらいなさい!>と、使用人の子らと遊ぶ許可を得たのだった。
<シロップ先生が、西洋の歴史・地理を教えてしんぜよう!> 学ぶ機会はだれにでも平等にあるべきだと、俺は思っている。
その証拠に・・目の前の子供達の眼が<ランラン>と輝いてたのだ。
これは<学べる喜び>を感じている証拠なのだろう。
俺は自分の持つ【大きすぎる力】の存在に、少し安心感を感じつつあったのだ。