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5 はじめて【海藻】を地球から召喚してみました。

次男のフリオは・・「子供が何を言う!」と興奮するが、長男は「植林?干潟はどうする?」と、5歳児の話を真面目に聞くのだった。


「干潟は僕が生まれる前に【閉鎖】してしまったのでしょう?それまで住んでいた生き物は、他の場所に移動したのでしょうし、養殖で暮らしている人も多いので今更中止には出来ないと思うのです。」


と言うと黙って聞いて居た母親は~「そうねえ~今更【何も無い】昔に戻れないわよねえ。シロップは賢いわねえ。」と口を挟む。


俺は尚も続ける・・「養殖場の【隣の入り江】は、台風でゴミが流れつきガジュマルの生育が悪いと聞きました。そこも整備して植林すれば、結果として以前より森が広がるのではないかと思うのです。」と提案する。


「・・・」今度は父親が無言になった。


たしか父親は【北方の部族】出身であり、<戦争で負けて逃げて南の島まで流されて来た>と誰かが話しているのを聞いた記憶があった。


次男は「シロップ!いつの間に賢くなった?・・儀式の前は<ボ~ッ>と、していたお前が!」と驚くのだった。


結局、朝食時では答えが出ず・・「子供は近所の子と遊ぶのも仕事ですよ!いってらっしゃい。」と母親に追い出されてしまった。


俺は「は~い!【チョンマホ】の所に遊びに行ってきます~。」と言うと、サッサと家を出た。


そして・・<抜き足~差し足~忍び足>と言う昭和の掛け声と共に・・外から盗み聞きをする。


「儀式が成功したのね。」 「大人になった様だ。」


「以前は海人族の【気力】と、私の【魔力】が衝突していたのか?情緒不安定だったが本当に良い方に変わった。」


「私は【魔力】しかなく【水中呼吸】は出来ないのですがね。シロップは【両方】出来るのですか?」


「分からない。長い目で見ようじゃないか。」


<モグ モグ>


ようやく話も終わり~家から離れた俺は、自分の【ステータス】を改めて確認したのだった。



++++ステータス+++

種族:デミヒューマン【海人族】

年齢:5歳

LVレベル:1(成人平均30)

アビリティレベル:なし

MP(魔力):1(成人平均30) 

HP(体力):5(成人平均30)

AGI(回避):7(成人平均30)

STR(攻撃力):4(成人平均30)

VIT(耐性):5(成人平均30)

INT(知性、並列思考):55(成人平均30)

MNP(精神力):5(成人平均30)

状態:最適化済み

スキル:魔法(F)

【(索敵・収納・錬金・鑑定・種火・そよ風・重力・身体・温度(氷・熱)治癒・解呪・水球)】

ギフト:【海藻(ただし現代地球より【限定種】を召喚するものとする)】

ジョブ:【テイマー】?

ギフト:【治癒と水の女神アンの加護(0/10)】 

 【戦いと火の女神ドーパの加護(0/10)】

    【創造と光の女神トルワの加護(0/10)】

 【破壊と闇の女神クワトロの加護(0/10)】

++++表示終わり+++++

と、出ていた。


俺は自宅から数分歩いて細い未舗装の道を【海辺】に下った。


ここは『エビの養殖池』から大分離れた場所であり【入り江】が見えた。

俺は【海藻】を早く見たいので、ひとりで海向かって「スキル!海藻召喚~」と命じる・・


<ザッブ~ン> <ギギギ> <グゴゴゴ> <ドスン ドスン>


お分かりだろうか?この擬音が海藻から発せられる音では無い事が・・


俺の目の前に【召喚】されたものは~ビルほども大きい【数体】のうごめく【大怪獣】であった。



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