4 転生先の家族間でも~【色々】と思うところは有るようでした。
近くにいたオバサンらは、そんな俺を見て・・<シロップちゃんは、本当に綺麗ね【白い髪】と【褐色の肌】がマッチして~【緑の眼】の美しさが引き立つわ~>と言うので・・自分の【容姿】が気になってしまい・・
「遊んでくる!」と言って、母のヒザから立ち教会内の【銅鏡】の前に走り寄って見ると・・
「褐色の肌は母親と同じだが・・銀髪・緑の眼に・・引き締まった顔立ち!オー!ビューティ・・女神が最後に【お任せ】と言ったが・・」と、俺は創造以上の自分の【顔の良さ】に驚きを隠せなかったのだ。
「さようなら!」と言って、儀式と宴に参加した子供・母親たちは、それぞれ自宅に帰って行った。
俺と母が帰って来た【この】家も、若干曲がった柱にバナナの葉っぱか何か?を張った屋根の簡素な家だった。
「ただいま!お父さん。」と言って、またまた無意識に父親に走り寄る俺。
「お帰りシロップ。魔法は授かったかい?」と聞く父親の顔は【銀髪・緑の眼・白い肌】だった。
「お帰りなさい、シロップ」と言って、父親と【同じ顔】の兄が俺を迎え入れる。
ちなみに【耳が魚】風の顔なのは、俺と母親と長男だけで、父と次男は【普通の耳】なのだった。
父親は、母に対して「教会の印象は悪くなっていないよね?」と聞く。
母は「ええ、魔法が授かるなんて私が子供の頃までは、誰も知らない話だったものねえ。」と答える。
<ふあ~あ>「僕もう寝るね。」と言いながら、兄と共に子供部屋に向かい~俺は直ぐ横になるのだった。
<トド~ポッポー> 島原産の鳥が鳴く中、俺は家族に「シロップ!おはよう。」と、起こされた。
「うう~布団の中で色々確認するつもりが・・」俺は速攻で眠ってしまったらしい。
曲がった柱がスベスベと美しい、質素ななかにも【村長住居】と言う風格が漂う使い込まれた家だった。
低いテーブルを囲んで
○ 父 (銀髪・白い肌・緑の眼・普通の耳)40歳
○ 母 (黒髪・褐色の肌・黒目・魚の耳) 35歳
○ 長男(黒髪・褐色の肌・黒目・魚の耳) 15歳(一見30歳位?)
○ 次男(銀髪・白い肌・緑の眼・普通の耳)10歳
○ 三男(銀髪・褐色の肌・緑の眼・魚の耳) 5歳
の5人家族があぐらをかいて座っていた(俺は当然母親のヒザ!である)
長男が「父上、養殖場の事で【他の】海人族と言い争いをしたと聞きましたが、大丈夫ですか?」と聞くとが、父親は「大丈夫だよ【シゲール族長】!私は結構強いんだからね。」と、飄々と返すのだったが・・
次男の【フリオ】も・・「私は一族が豊かになる事に賛成です。そもそも【エビ養殖池】は、お爺さまと【参の村】に住む叔父さんが発起人なのでは?」と話しに交じって来る。
俺は【幼児】に徹しながらも話を聞ききながら~朝食の【タロイモ料理】を食べている。
母親は無言だが、俺の記憶では母親も【先進派】だったはずだ。
「いや!豊かになる事は・・」「干潟は先祖から守るべき・・」等、ヒートアップしてきたので、【世話好き】の俺は我慢出来ずに~「植林したら?」と口を挟んだのであった。