闘技場
魔街の商店街は広い。
10kmぐらいの長さはあった。
この商店街だけでも、2000万人ぐらいはいるだろう。
日本の商店街の様に、肉や魚みたいな食材を売っていたり、武器、装備などを売っている所もあった。
俺はこういう所が好きだ。
買い物が好きというより、見るのが好きだな。
ヴァールは、ここらへんの人間と仲が良いらしい。
「ようヴァール、最近の調子はどうだ?」
とか、色々話しかけられている。
商店街の奥の方には、遊郭みたいな場所があった。
そこは特に人が多かったな。
商店街を抜けると、家が広がっていたりしたが、
特にギルドが目立っていた。
ギルドに登録するには10歳以上が条件な為、まだ無理らしい。
ヴァールは、昔はギルドに所属していて、SSランク冒険者だったらしい。
魔界に来て、クレビスと会い、冒険者を辞めてクレビスの配下となったらしい。
コロシアムがあった。
どうやらここで魔物と戦って賞金を得てるらしい。
「見てみるか?」
「はい、ちょっと興味あります」
コロシアムに入り、客席に着く。
片方の門から、選手が入場してきた。
選手は男で、強そうなモブキャラみたいな見た目をしている。
入場と共に、観客の応援と野次が飛び交う。
そして、もう一方の門から黒い虎みたいなモンスターが2体出てきた。
「あれは?」
「見ての通りブラックタイガーだ。特徴を挙げるとしたら、早いって事だな」
中央の結界が解けたと共に戦いが始まる。
男は拳で戦うつもりの様だ。
虎は2体同時に襲ってきた。
「「「ハァッ!!!」」」
と、男がバカデカい声を上げると、トラが吹き飛んだ。
そして、男は片方の虎に向かって走り、虎の頭を潰した。
そう、潰したのだ。
拳を振り上げ、思いっきり叩きつけて潰した。
そのとき、男の背後にもう片方の虎が近づいていたが、
男はそれを認識してその場を離れると、虎に向かってドロップキックをし、気絶させた。
10分も無かった。
凄い、凄すぎる。
選手の退場と共に、拍手や歓声が広がる。
「意外とやるな、あいつ。基本がしっかり出来ている」
「ブラックタイガーってどれくらい強いんですか?」
「D〜SSのうち、大体A級相当のモンスターだな。個体によってはS級になることもある。かなり強い」
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帰る途中に、魔街の地図を見た。
やはり広い。
魔界はユーラシア大陸ぐらい広く、魔街はオーストラリアぐらい広い。
「魔街はどうだったか?」
「まぁ、楽しかったですよ。久しぶりにたくさん歩きましたしね」
疲れた、今日は魔界の広さを思い知った。
そして、俺はもっと強くなりたいと思った。




