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無の魔力の転生者  作者: 泣神
一章 幼少期編
2/25

無の魔力

 産まれてから何日、何週、何ヶ月かが経った。

 歩けるようになったから多分今は3歳ぐらいか。


 俺は、この親が嫌いだ。

 愛情が与えられていない気がするのだ。

 この世界ではこれが普通なのか分からんが、流石に耐えきれんな。

 飯が与えられたらどっかに行くのだ。

 遊びに行っているのか、

 仕事に行っているのかは分からんが、

 週に2、3回はヤっているのだ。

 話しかけてくる事も、遊んでくれることもないのだ。

 もう少し経ったらこの家を出ようと思う。

 もう少ししたらな、



--魔界 トゥレビス城天階


「クレビス、あんたが最近送り込んだ奴はどう?」


「まだまだ赤子よ、でもこの調子じゃ終わりそうね」


「そいつには何を与えたの?」


「え〜っと、なんだっけ。確か無の魔力だったわね」


「あら、これまた凄いものを与えたわね、使いこなせるのかねぇ」


「まぁ、あの子には素質があるから、大丈夫でしょう」


「あんたが今までに送った奴は全員バケモンだったから、今回も存分に暴れてくれるかしら」


「さぁね、それはあの子次第よ、念の為あいつを送っとこうかしら」



---



 うーむ、出て行くとしても最低で5歳位か。

 それまでは魔法を使えるようにするか。


 無の魔力か、無という事は無属性とか、そういう意味だろう。

 それか、イメージ全てに任せるか、


 取り敢えず試しに燃える炎を思い浮かべ魔力を込めるイメージでやる。

 魔力が通っている感じはするが、火はつかない。


 だめか、じゃあ前世では無属性はどういう奴だったか、

「ひっかく」とか「かみつく」とか、あったな。

 属性が無けりゃ全部無属性だよな?

 引っ掻くイメージで、魔力を込める。


 サッ!!!


 と、音がした。

 成功...なのか?

 分からない、取り敢えず簡単に破れるやつを探そう。

 紙を的にしてもう一度魔力を込める。


 ザッ!!!


 と、紙が破れた。

 成功だ。

 魔力を使う事ができたのだ。


 腹が減ったが、飯は置いてあるのか。

 ドアを開け、周囲を見渡す。

 あった、粗末な野菜スープ(ほうれん草的なものが入っているだけ)が置いてある。


 では次も何か試してみよう。

 噛み付くイメージでそこら辺の板を的にする。


 ガッ!


 という音をして、板が潰れる。

 いや、歯型みたいな凹みが出来ただけだ。

 ちょいと失敗したようだ。

 でも色々と便利だな、この"無の魔力"。


 そういや、この世界の言語をまだ知らない。

 本とかを探してみよう。


 棚を見てみると一冊本が置いてあった。

 取って開けてみると、物凄い文章量が目に入ってきた。

 全て、見慣れない文字だったが全て理解できた。

 転生した特典だろうか。

 その本には戦いについて書いてあった。

 役割、間合い、位置 等

 さまざまな情報があった。

 コレがあればこの世界で生きられるだろう。

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