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無の魔力の転生者  作者: 泣神
2章 修行編
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刺客 その1

 あのあと、何事もなかったかのように村を出発した。

 魔女の事は話さないでおく。

 あの魔女には悪いイメージがついている。

 前世では魔女狩りと言う言葉があったように、この世界でも魔女は禁忌な存在なのかもしれない。


 二人で旅というのはとてもつまらない事である。

 何故ならば、話すことが無いからだ。

 自分たちは前世の自分の事を思い出せない状態のため、その状態に陥っている。

 やることと言えば、自分の魔力の使い方位しかない。

 戦いもなければ、危機もない、

 と言うのがあの時から一週間の事だった



 人の気配だ。

 それもかなりの殺気。

 だが何処に居るかは分からない。


「誰だ、殺しにきたのなら正々堂々と現れろ」


 後ろから物音がした。

 近くにいたらしい。


「おや、バレていましたか。流石クレビスの右腕のヴァール殿」


 そいつは、身長が高く、身軽そうな服、剣を2本持っているためおそらく双剣使いだ。


「お前、一人ではないだろう」



 っ、!

 目の前には、化け物が立っていた。

 いつの間に出てきたのだろう、俺には察知できなかった。


「私は龍神の配下カナルと、そちらは同じく龍神の配下ゴルゴスです。今日は貴方達を殺しに来ました。では早速」


 キンッ!!


 ヴァールの剣と、カナルの双剣が弾きあった

 二人ともものすごい早さだ。


「グヴォォゥー!」


 生存本能でそいつの金棒を避けると、

『ドンッ!』と言う音を立て、小さなクレーターを作った。

 これは殺し合いだ。

 相手を殺さなければ自分が死ぬ。

 つまり、俺は人を殺さなければならない。

 このゴルゴスと言うやつは、見た目は化け物だが、確かに人だ。

 そんなことを考えているうちに、次の攻撃が来る。


 やつに切り裂きを当てるが、擦り傷のようなものしかつかない。

 押し潰しも、奴には全く効かなかった

 ならばどうする?

 剣で攻撃するしかない。

『剣技』を俺は上手く使えない為、かなりの長期戦になりそうだ。

 シエルのベルは、まだ使うときじゃない。

 仕方ない、剣で攻撃するしかないようだ。


 人間の弱点については知らないが、一番狙いやすい腹らへんを切った。

 はずが、なぜか剣が折れた。

 傷ひとつつけられなかった。


 ゴルゴスが、金棒を振り下ろす。

 あ、終わった。



 ……?

 生き、てる?

 目の前ではヴァールが金棒を防いでくれていた。


「危なかったな、俺はこっちを相手する。あとはよろしく」


 ヴァール達が戦っていた方を見ると、腕を一本失って、体がボロボロのカナルがいた。

 なるほど、あいつと戦えと。


「ほう、次の相手はキミですか。ハハッ、ヴァールは大きなミスを犯しました。僕は放たれたほとんどの魔力を吸収出来る。貴方みたいな魔法使いは私の大得意!」


 魔力を吸収と言うことは、ゴルゴスみたいに魔力耐性が高いわけではないはずだ。

 俺の魔力の量は多いはずだ。

 これは、やれる。

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