長い道のり
世界を行き来するには、魔法陣が必要だ。
魔法陣を使って世界を移動するには、一部の者は自由に通れるが、普通の者達は、許可証を使って通る。
一部の者とは俺達のような神の配下や、上位貴族の事だ。
魔法陣はこの城の真下の地下室にあり、城の中の魔法陣を使ってそこに行ける。
魔法陣は、同じ組み合わせは世界で1組しか作れないらしい。
だから元々あるやつを破壊しなければ新しいのは作れない。
地下には、魔法陣が5つある
そのうち4つは光っていて1つは光っていない。
光ってない方は活動していないのだ。
ヴァールについて行って、魔法陣に乗る。
っ!
いつの間にか別の場所にいた。
前にも何回か乗った事があるが、ジェットコースターで下っているてる感じがしてちょっと怖い。
「ここからハリスまで大体3〜6ヶ月ぐらいかかる。今の時期だと魔力濃度が上がっているから魔物が沢山出るぞ。出るのはほとんど雑魚だけだがな」
なんだよ楽しめないじゃ無いか。
3〜6ヶ月は長いな、いや、旅だからそんなもんか。
洞窟を出てヴァールが行く方へついて行く。
周りには森が広がっている。
ハリス地方はここから北にある人間界の中でもトップクラスの平均魔力濃度を誇っている場所だ。
魔法についてはどの世界よりも研究が進んでいて、学校等、色々な場所の教育も最先端らしい。
さっきから弱い魔物が鬱陶しい。
魔法をどう使えばいい感じに使えるかとか、新しい魔法はどんなのがいいかとか、考えている暇がない。
さっきから出てくる魔物は瞬殺だってのに、他の魔物はそんなの気にせず攻撃してくる。
ヴァールが探知をかけたのだが、この先1キロメートル先までで、大体500体以上は居るらしい。
体感5時間ぐらい歩いたのに、全く日が暮れない。
腹はさっき昼食を取ったばっかだからあまり空いていない。
ヴァールも話しかけてこないし、この先何メートル、何キロメートル歩けば着くのだろうか。
「待て」
ヴァールが口を開いたかと思うと、警告だった。
この予感は、強い魔物が居るらしいな。
「まさか、こんなところにあるとはな」
少し先に進むと、大きな穴が空いていた。
これは、グンタイアリの巣だな。
「ざっと50匹か、まあ行けるだろう」
そう言って、ヴァールが穴の中に入っていった。
しょうがない、俺も行くか。
グンタイアリは、A~S級である。
殆どの初心者冒険者は所詮アリだろうとか言って女王アリの餌となる。
というのを、前読んだ本であったのを思い出した。
巣の中は、5つに道が別れていた。
挟み撃ちでもされたらとんでもないな。
とりあえず、まだ気配のする1番右の道に進もう。
数が少ないなあと思いつつ歩いていると、早速5体一気に現れた。
まずは、切り裂きで硬さを確認。
グンタイアリは巣の中の数とアリの大きさと硬さで魔物としての階級を測る。
うーん、まあまあ柔らかいな。
大きさは大体中型赤竜ぐらいか。
測り方の基準を知らないので、体感でなのだが、Aの上位ぐらいの強さだろう。
こちらから近づこうとしたのだが、あちらから来たので、迎え撃つことにする。
巣が崩壊しないように、気を付けて切り裂きを撃つ。
前の1匹目の足を剣で切り、動けなくしたところを『剣技 速進抜刀斬り』で真っ二つにする。
予定だったのだが、やはり強化魔法が使えないためか、体全身を真っ二つに出来ず、頭を切り落とした。
他の4体も、同じように1体ずつ倒し、先頭に勝った。
ヴァールを探すか。
なんか他のアリの気配が無くなってきたので心配になってきた。
急いで奥に進むと、ヴァールが女王アリと戦闘していた。
周りにはアリが10体ぐらいいて、ヴァールが大変そうだ。
「こいつらの女王アリは物理防御力が高い、あいにく俺は攻撃魔法が使えない、相手をしてくれ」
そのぐらい簡単だろう。
久しぶりのストレス解消として、ありったけの魔力を叩き込んでやる。
「押し潰し!!」
イメージとしては、トマトを両手で横から潰す感じだ。
魔力を込めて込めて込めまくる。
魔力の壁と壁の間が閉まっていく。
プシャッ!!
と音が鳴って、血が飛び散る。
友達の家の障子を破るくらい気持ちがいい。
こいつの血の色って青色なのか。
「終わったようだな」
俺たちは上に戻った。
ヴァールが土魔法で巣を埋める。
そうした方が、別のやつが住み着くことは無いらしい。
寄り道も済んだ事だし、早く行くか。
2章開幕です。
三日坊主だった自分にしては頑張ってますね。
このペースで更新を続けたいところです。
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