旅の始まり。
今日は、いつもの訓練の後、大浴場に向かった。
大浴場は最近改修が終わったばかりで、とても綺麗だ。
初めて入るが、前世と同じ様な感じでいいだろう。
入り口の前には、注意事項が書いてあった。
数十個か書いてあって、前世では規約とかは読まずに飛ばす派だったから無視ししようとした。
でも1つだけ目に付いた。
・魔力を出来るだけ出さない事。
おっと危ない、魔力を抑えておこう。
入り口を通ると、"しっかりと"男湯、女湯に分かれていた。
混浴は無いらしい。
いや、無い方が良いか、女に見られながら風呂はしたく無い。
俺は性欲まみれの変態では無い。
脱衣所を見る限りあまり人は居ないようだ。
脱いで、自分用のタオルと桶を持って浴場に入る。
うん、誰もいない、俺1人だけだ。
ならはしゃいだり泳いだりしても大丈夫だよね?
というのは冗談で、こういう時こそゆっくりとしておこう。
デカい風呂に入るのはいつぶりだろうか。
このままここで眠っていたい。
20分ぐらい経ったか。
流石に長く入りすぎた、のぼせたな。
ちょっとキツいが大丈夫だろう。
早く上がって寝るか。
脱衣所に戻って着替える。
やはり誰もいない。
こういう所は、皆んなあまり好きじゃないのかも知れない。
静かで、ゆったりとした時間だった。
浴場を出て、自分のの部屋に向かって歩いているとヴァールが話しかけてきた。
「明日は旅に出る。今日のうちに支度をしておけ」
旅に行くのは良い、だが、何のために行くのだろうか。
いや、ただの修行かも知れない。
考えすぎるのも良くないな。
部屋に戻って、旅の支度をする。
着替え、非常食、剣、ぐらいか。
よし、寝よう。
体内時計で朝の7時ごろに起きた。
いや、起こされた。
「行くぞ、早くしろ」
せっかちだなぁ。
早くしないといけない理由があるのか?
起きて、顔を洗って、荷物を持って、城の中の魔法陣の所まで行く。
扉を開けると、ヴァールとクレビスがいた。
「ヴァール、死ぬなよ」
「ああ、勿論だ」
さっきそんな会話が扉越しに聞こえたような気がする。
気のせいだ、多分きっと絶対にそうだ。
「よし、じゃあ行くか」
「気をつけるのじゃぞ——」
クレビスに見送られて、魔法陣を踏む。
「この旅は、知らない事を知るためにするのだ、意味もなくするわけじゃない。そして、修行でもある」
「どこに行くんですか?」
「まずは、人間界の聖地ハリスに行く。あそこにいけば、魔法の事をもっと詳しく知れる筈だ」
まずは魔法についてか、楽しみだ。
固有魔力についても知れそうだな。
だが、"念の為"無の魔力については隠しておこう。
予定では、これで一章完結です。
ぐだぐだでしたが、読んでくれた方ありがとう!
2章は修行編です。今後とも宜しく。
良ければブックマーク、評価等、宜しく頼みます。




