剣技
朝起きると、ヴァールが椅子に座っていた。
いつもとは違う真剣な顔をしていた。
「訓練場に来い、今すぐにだ」
え、訓練場って俺が壊したんじゃ無いの?
まあヴァールが言ってるんだし良いか。
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あれ、なんか治ってる。
傷ひとつ無い綺麗な壁だ。
「急ぎで治してもらった。ほら、剣を持て」
剣とか持った事ないんだけど。
重くないか、この剣。
「え、魔法は、、、」
「そんなのはどうでもいい、とにかく剣だ」
急にどうしたんだこいつ。
まあ、出来る事が増えるのは良い事か。
基礎訓練として腕立て、スクワット、素振りをやらされた。
きついし疲れる。
何故こんな事をやらされるのか。
まだ魔法の練習をしていた方がまだ楽しいぞ。
--1ヶ月後
週に5回、1日中ずっと訓練だった。
流石にこれぐらい経つと基本はしっかりと出来る様になった。
週に2回しか魔法を使う暇が無かったが、疲労や筋肉痛などであまり出来なかった。
魔法についての新しい発見も何も出来なかった。
あ、でも自分が乗り物酔いしやすい事を思い出した。
この世界で馬車とか乗った事ないから忘れてた。
しかし、剣の使い方の基本が出来ると、剣を持った相手の動きを予測できるようになる。
まあ、それに対応できるかどうかは別だが。
俺は剣メインでの戦闘はできない。
理由は、剣使のほとんど全員が、他属性である身体強化系魔法を使っているからだ。
中には魔法が苦手な為、技術だけを鍛えて魔法や力任せにせず、弱点のみをついて戦う凄い奴もいるらしいが、俺には魔法があるからそんなに剣の腕を磨かなくて良いとヴァールに言われた。
それにしても、魔法と剣の二刀流で戦うのはちょっとカッコいいかも?
明日は、ヴァールとの模擬戦だ。
魔法なしで剣の腕だけでの勝負だそうだ。
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ふぁ〜、よく寝た。
早く行かないと待ってるかな。
急いで準備して、訓練場へ向かう。
あ、やっぱり待っていた様だ。
いつからいたのだろうか。
「すみません、送れました」
「いや、良い。ここで寝ていたからな」
は?逆に凄いわ。
旅とかにも慣れてるから寝れるのか。
「じゃあ早速始めるぞ」
使うのは、鉄の剣ではなく木刀だ。
ふぅ。
まずは心を落ち着かせる。
そして、魔力を限界まで抑え込む。
魔力の動きを相手に感知されると、動きが読まれるからな。
「よーい、始め」
ヴァールに向かって剣を叩き込む。
が、返されて飛ばされる。
痛ぇ、手加減無しか。
ヴァールが追撃を叩き込もうとするが、全力で避ける。
ヴァールが振り下ろした剣を弾いて、剣を突く。
行けた、と思ったが、既に目の前にヴァールは居なかった。
周りを見渡す。
痛、背後を取られた。
「俺の勝ちだな、1ヶ月にしては良くやった」
終わった。
いや、まだ剣の訓練は終わってないか。




