邪神の裏事情
1日経つと、魔力はほぼ完全に回復した。
だが、頭痛がする。
魔力切れの恐ろしさを思い知った。
廊下を歩いていると知らない人がいた。
そいつはとてつもなく強い、
と感じた。
クレビスの部屋からだてきたみたいなので、多分、大丈夫。
こちらに気づいた様で、近づいてきた。
「お前、ツクネだろ?クレビスの奴、馬鹿だよな、お前はアレのことどう思ってんだ?」
アレのことって何だ?
あと、こいつは誰だ?
「ああ、忘れていた、私は地神ドレアンだ、まぁ、今のことは知らないなら忘れてくれ」
何だったんだ。
地神か、つまり同盟を組んでるって事か。
忘れてくれって言ってるんだし、まぁいっか。
今日も、魔法の訓練だ。
と、思ったけど、俺の魔法で壊したんだった。
立ち入り禁止って書かれてる。
頭痛いから別に今日はいいか。
早く帰って寝よ。
--ヴァール視点
クレビスが久しぶりに俺を天階に呼んだ。
「クレビス、来たぞ。何があった」
「魔神は争いを止めるそうなので、今後偵察には行かなくても良いです」
そうか、と頷いたが、それだけでは無いだろう。
俺を天階に呼んだのは、もっと別の理由だ。
「それだけじゃないだろう」
「ええ、貴方に伝えておきたいこと、いや、伝えておかなければならない事があります。
それは——--」
どういう事だ、理解できん。
いや、仕方ない。
初めて会った時から、こういう事は何回もあった。
俺はクレビスを信じよう。
「分かった。他にして欲しいことは無いか?」
「では、この事は絶対にツクネに言わないでください」
「ああ、もちろんだ。」
俺はクレビスの部屋を後にする。
これから忙しくなるぞ。
--ツクネ視点
寝れない。
頭痛のせいなのか分からんが寝れない。
脳が寝るのを拒否してるみたいだ。
そうか、これは俺に魔法を練習して欲しいと言っているって事か。
よしよしまずは重力魔法だ。
魔力を込めて、浮かせる。
ふわっとした感覚になって、自分が浮いている。
成功か!と、思ったが、残念。
ベッドが浮いているだけで、自分自身は浮いていない。
失敗の様だ。
あれ、良い事思いついた。
重力操作を解除する。
ドンッ!!
あ、嫌な音が出た。
まぁ良い、そんな事より重力で移動できるかもしれない。
えっと、乗りやすい板かなんかがありゃ良いんだが。
あ、この机良いな。
上手く取り外して、地面に置く。
そして、それに乗る。
よし、準備完了。
行くぞ、重力操作。
魔力を込めると机の板が浮いた。
操作が難しい。
今にも板から落ちそうだ。
30分ぐらい経つと、操作に慣れてきた。
上がったり下がったり前後に動いたり出来る。
これを別の事で出来ると、悩みの機動力を補えるかも知れない。




